10月26日

80年代のサマーソングを探してみたら、ドン・ヘンリーに行き着いた!?

48
4
 
 この日何の日? 
ドン・ヘンリーのシングル「ボーイズ・オブ・サマー」が全米でリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1984年のコラム 
薬師丸ひろ子と池田エライザ、生と死が交差する「Woman “Wの悲劇” より」

薬師丸ひろ子「Woman “Wの悲劇”より」松本隆と松任谷由実が手掛けた80年代の名曲

薬師丸ひろ子は特別な「Woman」永遠のアイドルは美しき母性の人だった

みんなの洋楽ナイト — アラウンド50、貴方の夏は今も燃えているかい?

80年代は洋楽黄金時代【ドラムイントロ TOP5】記憶に残る名演!

ロックとパンクの壮大なパロディ、キッチュが売りのフランキーとジグジグ

もっとみる≫



photo:Discogs  

雑誌『BRUTUS』の「Summer Time, Summer Music」という特集の中で、作詞家の松本隆がこんなことを言っていた。


—— 日本の歌には季語があるんです。外国の歌は季節感のないものも多いけど、日本人は季節感のある歌を好むし、そういう歌を聴くとみんな安心する。四季のある国だから、季節感が無意識に刷り込まれているんだと思う。


四季があるのは別に日本だけではないが、言われてみると確かに “洋楽” には季節感を前面に押し出した曲が少ない気がする。

そこで、80年代の夏の曲にどんなのがあるか調べてみたところ、米国の音楽サイト『ULTIMATE CLASSIC ROCK』が「Greatest Summer Song Battle」という企画をやっているのを見つけた。

その企画では、ブライアン・アダムスの「想い出のサマー(Summer of '69)」とドン・ヘンリーの「ボーイズ・オブ・サマー」が対決して、ブライアン・アダムスに軍配が上がるのだが、勝敗はともかく、この2曲は僕の記憶の中の「80年代の夏」にちょっとだけ近い感じがした。

と言うのも、僕の「80年代の夏」は、部活動、音楽活動、アルバイトに明け暮れていたせいで、残念ながら「夏だ! 海だ! 太陽だ!」的な思い出はほとんどない。気づいた時には夏も青春時代も終わっていた、みたいな。だから、デイヴィッド・リー・ロスがカバーした「カリフォルニア・ガールズ」のビデオクリップのような世界観には共感しにくい。

そんな感じだったから、特に「ボーイズ・オブ・サマー」のような曲がスッと入ってくる。しかも、今聴いても違和感がない。きっと、この曲が醸し出す「ひと夏の終わり」「一つの時代の終わり」の匂いが、中年男の哀愁を帯びているからではないかと思う。

ドン・ヘンリーは、言うまでもなくイーグルスのドラマー兼ボーカリストで、何度もグラミー賞を受賞して殿堂入りもしている人だ。ドラムの技術は大したことないし、昔からメンバーとの軋轢や女の噂が絶えないが、ボーカリストとして、そしてソングライターとしては一流と認めざるを得ない。そういう、良くも悪くも人間くさい感じが、逆にいいのかも。


Song Data
■ The Boys of Summer / Don Henley
■ 作詞・作曲:Don Henley, Mike Campbell
■ プロデュース:Don Henley, Danny Kortchmar, Greg Ladanyi, Mike Campbell
■ 発売:1984年10月26日(1985年2月9日5位)


Billboard Charts
■ California Girls / David Lee Roth(1985年3月2日3位)
■ Summer of '69 / Bryan Adams(1985年8月31日5位)



※2016年7月31日に掲載された記事をアップデート

2016.07.31
48
  YouTube / NewWave Goth Metal & Rock 80's Memories


  Spotify
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
ポンメロ
この曲はトム•ペティ&ザ•ハードプレイカーズのギタリストであるマイク•キャンベルが、自身のバンドメイトのベンモンド•テンチとスタン•リンチの2人と共同作業して作成した作品。当然、オリジナルとして演奏したかったがトム•ペティのオッケーを得られずボツになってしまった。
(どういう経緯でドン•ヘンリーにまわってきたかは定かではないが)ヘンリーが手掛けたのは、詩の部分だけだと思われる。
余談だが、共同制作をしたドラマーのスタン•リンチはトム•ペティがソロアルバムやトラベリング•ウィルベリーズの活動でビートルズのジョージ•ハリスンやビートルマニアであるELOのジェフ•リンと仕事をするようになり、トムの作風がビートルズ的なサウンドに変わってきた事に不満があり、ハートブレイカーズを脱退する。その際、スタンは「俺は(ハードブレイカーズの方向性を)ビートルズではなくアニマルズになりたかった」という言葉を残している。
その後、スタンはドン•ヘンリーのソングライターチームに参加し、アルバムに何曲か提供しているがその中で最も印象的な曲はベストアルバム「アクチュアル•マイルズ」(ベストアルバムのタイトルが『走行距離』なんてヘンリーの皮肉屋のセンスが素晴らしい)の中に収録されているボーナス曲。
ヘンリーとスタンの共作のタイトルは「ユー•ドント•ノゥ•ミー•アット•オール」(君は僕の全てを知らない)アニマルズのようなハモントオルガンをフューチャーした曲、まさに脱退した時のコメントを彷彿させるトム•ペティへのアンサーソングじゃないのか?と思わせる仕上がりの曲になっている。
2023/06/26 00:40
0
返信
1966年生まれ
プリンス目白
削除ねえ、、、いろいろと考えがあってのことでしょうが、もはや抵抗したって無駄なのに。削除する労力だってバカになりませんよ、その時間やコストは別の部分に当てたほうがいいのに。
2016/08/06 19:21
0
返信
1965年生まれ
中川 肇
そうなんです。Don Henleyはどこに行っても動画が削除されてるんです。 :(
2016/08/01 17:27
3
返信
1970年生まれ
グラナダ6世
なんと! 今はあの名作MV見られないんですか!?ショックです~(泣
2016/08/01 12:49
1
返信
カタリベ
1965年生まれ
中川肇
コラムリスト≫
53
1
9
8
3
1983年夏、夏期講習の帰りに聴いた松田聖子の天国のキッスなどなど
カタリベ / 太田 秀樹
44
1
9
7
8
sus4イントロの源流を探る旅、ストーンズ、ビリー・ジョエル、アリス…
カタリベ / スージー鈴木
24
1
9
8
6
プリンス・トラスト'86 ポール・マッカートニーがライヴに還ってきた夜!
カタリベ / 宮木 宣嗣
146
1
9
8
2
エアチェック全盛時代「FM局とFM雑誌」ヒットづくりの重要メディア
カタリベ / 喜久野 俊和
39
1
9
8
4
ヒットの威力を思い知る!女子高校生バンドの定番だった「六本木心中」
カタリベ / 平マリアンヌ
45
1
9
8
5
80年代サウンドの発信源!ニューヨークのスタジオ・パワー・ステーション
カタリベ / 中川 肇