イーグルスのグレン・フライが1月18日、ニューヨークで亡くなった。まだ67歳だった。グレン・フライが亡くなったという事実は受け入れるのがちょっと難しいくらい悲しい。だって、それはイーグルス創設メンバーで「ホテル・カリフォルニア」が演奏されることはもうないということを意味し、グレン・フライが歌う「テイク・イット・イージー」をもう聴くことはできないのだから、、、
先日のデヴィッド・ボウイの死ももちろんショックだったけど、僕にとってグレン・フライの死のショックは比べられないほど大きい。それほどイーグルスは身近でいつも聞いていた大好きなグループだからだ。初めて自分のお金で買ったシングルレコードは「ホテル・カリフォルニア」だったし、初めて買ったアルバムも『EAGLES LIVE』だった。
『EAGLES LIVE』は1980年12月21日にリリースされた2枚組のアルバムで、僕はまだ中学3年生。12月24日のクリスマス・イブにお金を握りしめてレコード屋に買いに行った。ジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』と一緒に買った自分へのクリスマスプレゼントだった。家に帰って先に針を落としたのは『EAGLES LIVE』の方だった。
観客のノイズと共にホテル・カリフォルニアの美しいメロディーが流れ始めた時の感動は今でも忘れない。このアルバムの最後の曲は「テイク・イット・イージー」で、軽快に歌い上げるグレン・フライがカッコイイのなんの。50歳になった今でも頻繁に聴いている僕にとってはまったく飽きのこない名盤である。
全盛期のイーグルスは1976年と1979年に来日公演を実施している。これには子供だったので当然行けなかったけど、再結成で来日した1995年の来日公演にはもちろん行った。忘れもしない11月14日の東京ドーム初日。当時は宣伝部だったので残業なんて当たり前の中、なんとか仕事をやり繰りして、誘っていたかわいい後輩の女の子と一緒に東京ドームにいざ出陣。開演時間ギリギリの18時20分頃到着。
「ホテル・カリフォルニア」は1曲目が多いので、夢にまで見た生の「ホテル・カリフォルニア」に間に合ったとホッとしたらなにか様子がおかしい。なんと既にコンサートが始まっていたんです。チケットを見ると開演時間は18時・・・、完全に僕のミス。「ホテル・カリフォルニア」はやはり1曲目で、結局生で聴くことが出来なかったという苦い思い出。
残念で残念で、悔やんでも悔やみきれなかった思い出だけど、その時そう思うようにしたんだよ、Take It Easy, 気楽に行こうよ! って。
グレン・フライ、本当にありがとう、どうぞ安らかに眠ってください。
2016.01.22
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