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プリミティヴスに思う愛しの連鎖反応 ~ 大好きな人から大好きな人へ

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photo:ThePrimitivesOfficial  

この原稿がアップされるときは、直前か、もう終わっているかはわからないが、とにかく今原稿を書いている時点では一週間後に、プリミティヴスの来日公演がある。4年前の前回の公演は泣く泣く諦めたので、とにかく楽しみでしょうがない。初来日公演以来、29年ぶりの再会だから!

プリミティヴスとの出会いは、1988年、大学3年の頃にさかのぼる。当時、週に一度は渋谷の輸入盤ショップを巡回していたが、ガールズボーカルの UKバンドのレコードがやたらと目立つ時期だった。トランスヴィジョン・ヴァンプ、ヴォイス・オブ・ザ・ビーハイヴ、ダーリン・バッズ、テキサス等々。どのバンドにもイイ曲はあったが、プリミティヴスは頭ひとつどころか、3馬身くらい他をリードして好きだった。

理由はモリッシーが好きなバンドに挙げていたから。当時の雑誌の記事で知ったのだが、イギリスでプリミティヴスが注目を集めたのは、モリッシーが彼らのTシャツを着てメディアの前に現われたからだという。それを知り、しばらく経ってからその写真を見て、“おおっ!” と思ったのを覚えている。

今でこそ、こういう情報はインターネットを通じて、すぐに見つかるが、当時は音楽誌を読み漁るしかなかった。日本の音楽誌に飽き足らず、イギリスの NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)やメロディ・メーカーを気にするようになったのもこの頃だった。

当時のモリッシーはスミス解散後で、次なるソロ活動が期待されていたが、そんな空白の時期に飛び込んできたのがこのニュースだった。スミスが好き過ぎてロスに陥っていた自分としては、「とりあえずプリミティヴスはチェックしないといかん!」と思い、渋谷の輸入盤店 CISCO で「Crash」の12インチシングルを買った。そして聴いてみたら、ぶっ飛んだ。パンクで粗削りながら、60’sビートの匂いもするうえ、ボーカルがメチャクチャ、スウィート。当時はそんな言葉はなかったけれど、キュン死した。

で、90年の初来日公演も当然のように観に行った。ボーカルのトレイシーは思ったよりも小柄だがパワフル。会場が日本青年館で椅子席だったせいか、ステージからはイマイチ、ノリが悪いように見えたのだろう。ステージの端から端まで走り回り、しきりに煽る仕草を見せていたのが印象に残っている。

それはともかく、この後、輸入盤ショップのポップに、やたらと “XXXX大推薦” という人気アーティストのお墨付きの売り文句が目に付くようになった。輸入盤だけでなく、国内盤CD の帯にも、人気アーティストの推薦文が書かれていたり。こういう売り方が有効な時代だったのだなあ。

だけど、この年齢になると、誰が推薦しようが、頼りになるのは自分の耳だけ… と、ある意味、頑なになってしまう。それはそれで間違っていないと思うが、あらゆる手がかりを頼りに、好きになれる音を求めていた約30年前のプリミティヴな貪欲さも、また大切だったのではないかと思うのだ。そのおかげでプリミティヴスに出会えたのだ。モリッシーのおかげで。

2019.04.13
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  You Tube / theprimitivesVEVO


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カタリベ
1966年生まれ
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