最近の映画で使われる音楽に心震えている方、多くないですか?
しかも『レディ・プレイヤー1』や『キャプテン・マーベル』みたいな大きな映画館でやる映画の中でニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」やニルヴァーナの「カム・アズ・ユー・アー」が聴けちゃったりするなんて!
「アントマン」もモリッシー推しだったし、「ボヘミアン・ラプソディ」はもちろんクィーン推し! っていうか、クィーンの映画だし。私の心は震えまくってます。
そんな中での『バンブルビー』。先に観ていたカタリベの平マリアンヌさんから、『バンブルビー』でのザ・スミスの「ガールフレンド・イン・ア・コーマ」の使われ方が良かったよー! と伺っていたので楽しみにしてたのですが… もうもう、泣けました。
ネタバレになっちゃうので詳しく内容には触れませんが、マイケル・ベイのトランスフォーマーシリーズのスピンオフ映画は、2007年から始まった『トランスフォーマー』で活躍する正義の戦士「オートボット」達の一人バンブルビーが地球にたどり着いたのが80年代ということで、そのときにスポットを当てた映画となっており、80年代のファッションや音楽が全編で楽しめます。
ヘイリー・スタインフェルド演じる主人公のチャーリーが、若い頃の宮沢りえちゃんのような透明感と可愛らしさを見せつつ、スミスの大ファンっていうこじらせ少女なあたりが私的にツボ。
このこじらせ少女が大人になっていく青春映画プラス SFアクションになっている構成が泣かせるんですよ。異星人との心の通わせ方なんて、『E.T.』のファンタジー感すらあります。
こんな映画に80年代のヒット曲をうまい具合に絡めて魅せてくれちゃうんですよ!
遊園地のシーンのハワード・ジョーンズ、意地悪な女の子たちにいじめられるシーンではボン・ジョビの「夜明けのランナウェイ」(ここのシーン、大映テレビドラマのようで必見)そしてチャーリーが自分らしさの一歩を踏み出すシーンではティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」。スミス「ガールフレンド・イン・ア・コーマ」でバンブルビーと心を通わせて(この曲がどんな風に使われているかは是非映画を観て!)シンプル・マインズの「ドント・ユー」でのお別れ。どのシーンも楽曲を効果的に使ってストーリーをより深めてくれてます。
ファッションや小物もダサいと格好良いを程よく絡めた80年代にグッときます。ガレージ、車、遊園地、バンドT、部屋のポスター、キッチンの小物。映画やドラマでしか知ることができなかった憧れていたアメリカが再現されてて… なんかね、コップとかソファとか、いちいち琴線に触れますよ。
自分がティーンエイジャーだった頃とこの映画の時代がちょうどマッチしているっていうのもあるかもですが、この時代のリアルを知らない若い子でも、80年代の格好良さってこんな感じ? って思わせる良い映画でありました。
細かいところもよく観たいので、これは DVD になったらマストバイ! 映画館で観ていない方も是非是非、鑑賞してみてください。80年代の甘酸っぱい気持ちを思い出してキュンキュンすること請け合いですよ!!
2019.05.24
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