あれ? この人どこかで会ったことがあるような気がする。いや、絶対会ってるよ。どこだっけかな~? とモヤモヤした事はないでしょうか。
知る人ぞ知るガールズバンド、ゼルダ(1980年~1996年)が、私にとってそんな感じ。確実に知っているのだが、一体どこで私とゼルダが出会ったのか、まったく思い出せない。しかし、82年に発売されたアルバム「ZELDA」に収録されている曲はすべて歌える。
どうして?
私はそのアルバムを買った記憶はなく、だれかのレコードをテープに録音した記憶もない。もしかしたら前世の記憶が残っているのではないだろうか。初めて行く土地なのに、その角を曲がると雑貨屋があって、いつもその奥に着物を着たおばあちゃんが座っていたとか言い当ててしまう話を聞くが、それではないか。
いやいや、うっすらと高校時代にポータブルカセットプレーヤーで聞いていた記憶はあるので、前世の話ではない。問題はどこで出会ったかである。当時私は、全寮制の男子校に収監されていたので、同室の誰かのカセットをたまたま聴いたのが出会いかもしれない。
う~ん、どう記憶を辿っても謎は解けない。
彼女たちの音楽も同様に、ものすごいいい感じだけど、どこがいいのかうまく説明できない謎の音楽である。「なんかこう、なんて言うか、もうちょっとこう何かあるだろう…」といったモヤモヤ感が満載である。
例えば「エスケイプ」という曲があるのだが、荒廃した地球から希望の未来へ逃れるという比較的ポジティブに受け取れる内容なのだが、「うつろな瞳、絶望の時、荒れ果てた星」などネガティブワードが満載で、「本当に希望の未来へ行くつもりがあるのか?」と疑ってしまう。個人的にはRCサクセションのガールズ版みたいな感じがするようで、でも全然そんな感じじゃないような感じもするし…
これがハマってしまうということか?
あ~!モヤモヤする!!
2016.11.30
YouTube / Cheryumin
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