7月3日

渡瀬マキのパワー!リンドバーグを聴いて “中年よ大志をもう一度抱け” 的ランキング

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90年代の幕開けを学生として過ごしていた皆さん。もう30年も経ってしまいましたが、どんなことに “夢” や “希望” を抱いていましたか?

「少年よ大志を抱け」

―― という言葉があるように、若い時だからこそ持ち得たパワーで、やりたいことに全力をぶつけられていましたか? 変わり映えしない日常の中で、受験や部活に打ち込んだ皆さんのバックに“LINDBERG” は流れていませんでしたか?

今回は、少し時間を30年前に戻してみませんか? もちろん「何から聴いたらいいの?」という若い世代にもぜひ聴いて欲しいLINDBERGのナンバーを紹介します!

第10位:GAMBAらなくちゃね(1994年3月16日)


19thシングル。LINDBERGらしいギターとドラム、疾走感溢れるリズムで始まる「GAMBAらなくちゃね」。

 さがしてたダイアモンド
 見つけたけれど
 時々 淋しくもなるよ
 1人きりじゃない
 特別じゃない
 がんばらなくちゃね

「進研ゼミ 中学講座」のCMで流れていた “応援ソング” です。あなたのダイアモンドはなんだったでしょうか。“行きたかった志望校、部活… それとも新社会人としてガムシャラに向かっていた “あなたの夢” だったのでしょうか?

第9位:きっと銀の針のような雨が(1995年6月6日)


8thアルバム『LINDBERG Ⅶ』収録のラブソング。アルバムのオリジナル曲にも関わらず人気の高いバラードソングが「きっと銀の針のような雨が」。

失恋ソングの王道の “偶然、横断歩道の向こうに居る別れた人” 的シチュエーション。この、胸をさす痛みを「銀の針」と表現したのが渡瀬マキ。

未練のある心情ではなく、恋の終わりを心で整理し、次へ進む… そんな心の葛藤が描かれています。

第8位:VOICE OF ANGEL(1990年4月21日)


サードアルバム『LINDBERGⅢ』収録。80年代の終わりに “ベルリンの壁崩壊”。90年代の幕開けに “湾岸戦争”。この激しい世界情勢は、日本に住んでいる多感な少年少女の心にザワつきを与えました。

「VOICE OF ANGEL」はファンの中では反戦歌として知られています。また、とくに湾岸戦争では「テレビで生中継される初めての戦争」が始まり、その胸の苦しみを歌ったのが『LINDBERGⅣ』に収録された「BLIND SOLDIER」です。

一人の女性が戦争と向き合ったふたつの曲。是非、歌詞を読みながらセットで聴いて欲しいです。

第7位:今すぐKiss Me(1990年2月7日)


セカンドシングル。説明不要… と言っちゃいそうなほど、LINDBERGと言えば「今すぐKiss Me」!

月9『世界で一番君が好き!』の主題歌で、オープニングでは浅野温子と三上博史がキスしまくる(最後は渋谷のスクランブル交差点の伝説のキスシーン)、まさに「Kiss Me」なタイアップでした。

とにかく、勢い任せの、体当たりの「大好き!」が歌詞にもメロディーにもサウンドにも溢れています。

第6位:MINE(1989年11月25日)


セカンドアルバム『LINDBERG Ⅰ』収録。アイドルとしての渡瀬麻紀をどれくらいの人が認知していたか正直わからない。ただ、80年代終わりから90年代初頭はアイドルは “冬の時代” と言われ「ダサい音楽」とまで言われていた…。

デビューアルバム『LINDBERG Ⅰ』の中で唯一、渡瀬麻紀が作詞したのが「MINE」。

アイドル歌手としての “麻紀” からバンドのヴォーカリスト “マキ” へのスタートと共に、LINDBERGの原点となる1曲。

第5位:君のいちばんに…(1996年5月1日)


24thシングル。デビューから7年、レコード会社を移籍したLINDBERG。歌詞に登場する主人公たちも成長を感じさせます。

 もう少し もう少しだけ
 明日こそ今度こそ強くなりたい
 ゆっくりゆっくりと歩いていくから

「好きです」を体当たりで表現していた若い時代から、お互いの距離感を確かめ合う “愛情表現” に変わっています。リスナーと共にバンドも成長していったことを、振り返るとわかりますよね!

第4位:恋をしようよ Yeah!Yeah!(1992年4月22日)


10thシングル。コカ・コーラのCMソングになるのは、若者に絶大なる支持がある証拠。1992年は、街中LINDBERG一色に染まっていました。

ぶっちゃけ、「恋をしようよ Yeah!Yeah!」は “勢い” です。ライブで盛り上がる1曲ですが、歌詞の内容に深さは全くありません。でも、もっと気楽に「告っちゃおうよ!」と言わんばかりのパワーソング! この曲の勢いにノって恋した人、いらっしゃるんじゃないでしょうか?

第3位:every little thing every precious thing(1996年7月1日)


25thシングル。私の周りの友人、特に部活をしていた男子の多くがLINDBERGを聴いていました。なかでも野球部の友達は甲子園を目指し、地区予選の決勝で負けた。そんな彼らがよく聴いていました。

私が21歳にリリースされた「every little thing every precious thing」のシチュエーションは “スタジアム”。この曲の主人公は、頑張って夢を叶え、次なる大舞台へ。そして、新たなる夢を叶えるあなたを応援する私。私… とは、夢半ば、叶わなかった人たちのこと。

この曲を聴くと、野球部の友達の笑いながら泣いていた顔を思い出します。

第2位:LITTLE WING(1990年4月21日)


サードアルバム『LINDBERGⅢ』収録。「え? シングルじゃないの?」って思ってる方も多いはず。それだけ、アルバムに収録されたオリジナル楽曲のパワーが漲っていること。それだけ、表現したいことが溢れていたってこと。

 誰もがみんな 口を揃えて
 無駄なことだと
 白い目で僕を見るけど

サビに入る直前のBメロの歌詞に「孤独」や「悔しさ」を滲ませながら

 小さな翼は びくともしない
 夜の向こうにある 未来探すよ
 強い風の日も びくともしない
 雲をつきぬけて
 見たことのない世界目ざす

「夢や希望を叶える力は持ってるんだ!」と、青い空高くに大声で宣言するのが、この「LITTLE WING」という曲です。

皆さんの、若い頃に抱いた夢や希望は叶えることは出来ましたか? それとも、まだ雲を貫き飛び続けていますか?

第1位:BELIEVE IN LOVE(1991年4月19日)


4thアルバム『LINDBERG Ⅳ』収録。及び8thシングル。バラエティ番組『夢で逢えたら』(フジテレビ系)のオープニングで使われていたので、LINDBERGといえばこの曲! という方も多いのでは。

 何度夢にやぶれたら
 女の子は本当に強くなるの
 Believe in Love
 きっとだれもが悲しみの夜をかかえてる
(だけどDon‘tStop)
 Believe in Love
 夜はかならず新しい朝を連れてくる
(だからDon‘tStop)
 Believe in Love
 涙の数だけ強くなれると信じたい
(Ah through the night together)

「BELIEVE IN LOVE」のテーマは “失恋” ですが、“Love” を、自分の好きなことや、目標に置き換えることで、多くの人の心の支えになった楽曲です。

それにしても、友達が真夜中、訪ねてきて“失恋して号泣”。そんな時に、迷いのない言葉をかけてあげられるんだろうか… ひとつ間違えば、歯が浮く小っ恥ずかしい言葉なのに、渡瀬マキのヴォーカルの持つ圧倒的なパワーが説得力を持ち、勇気さえもくれるから不思議。これ、今でも思う。


―― 若い世代の方や、あまり聴いてなかった方には、LINDBERGの力強さと、渡瀬マキの芯のある歌声、隙のないサウンドに驚いたのではないでしょうか。リアタイ世代には懐かしくも甘酸っぱい記憶が蘇ったのではないでしょうか。

あの時の夢は叶えられましたか? 信じ続けていますか。人生100年の時代です。叶わなかった夢や新しい目標を立ててみても良いのではないでしょうか。

「中年よ大志を抱け」

―― 新たな決意を掲げる時にLINDBERGを聴いてみてはいかがでしょうか。きっと背中をもう一度押してくれるはずです。

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2022.02.22
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カタリベ
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