80年代、僕にとってアメリカン・ロックといえばジョン・クーガーだった。ボス(ブルース・スプリングスティーン)ももちろん大好きだけど、僕は、MTVから突然飛び出してきた彼に、あっという間に夢中になった。「アメリカン・フール」は1982年に発売されたジョン・クーガーの5枚目のアルバムで、僕が初めて買った彼のアルバムだ。このアルバムは爆発的大ヒットを記録することにとなり、同年度最も売れたアルバムとして記録に残っている。10月には、アルバムチャートで1位、2曲のトップ10シングルを4週連続で同時にチャート・インさせ、ジョン・レノン以来の快挙を達成した。その2曲のシングルが「青春の傷あと(Hurts So Good)」と「ジャック&ダイアン」だ。2曲とも80年代に洋楽を聴いてきた人なら必ず知っている大ヒット曲である。