4月21日

40周年!早見優「急いで!初恋」デビュー曲のジャケで腕を組む女性アイドルっていた?

49
1
 
 この日何の日? 
早見優のデビューシングル「急いで!初恋」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1982年のコラム 
来日ロックバンドおもてなし大作戦!ジャーニーが武道館公演を成功させた夜の祝宴は?

角川三人娘・渡辺典子、デビューから「晴れときどき殺人」に至るいばら道

背水の陣で臨んだアルバム「TOTO IV」グラミー6部門受賞で大ヒット!

宝石のような「涙のステップ」須藤薫は切ないスクール・ラブソングの名手

松田聖子「渚のバルコニー」松本隆が描く女の子の “妄想” お泊りソング?

須藤薫の飾らない笑顔、僕の中でいつまでも輝き続ける「涙のステップ」

もっとみる≫




80's Idols Remind Me Of… Vol.15
急いで!初恋 / 早見優


アイドルソングとして申し分なし! 早見優「急いで!初恋」でデビュー


“花の82年組” の中でも、一軍に属していた中森明菜、早見優、堀ちえみ、小泉今日子、石川秀美の5人は、80年代アイドルのパイオニアであり、素晴らしき道標を示していた松田聖子を、大なり小なり意識してデビューを飾ったと言っていいだろう。そんな中でも最もポスト松田聖子を目論んでいたのが、何を隠そう早見優だった。

82年組がデビューするころ(1982年3~5月)、アイドル戦線(…というか女性シンガー戦線!)を独走状態だった松田聖子を、フォロワー的に追走する戦略は、もちろんこの業界では常とう手段だ。ましてや早見優は、松田聖子と同じサンミュージック所属。用意されたデビューシングルは、「急いで!初恋」(1982年4月21日発売)。

結論から言えば、1982年時点のコンテンポラリー感をしっかり備えた、アイドルソングとして申し分のない作品だったのが、「急いで!初恋」だった。

前年1981年に松田聖子は、財津和夫3連発「チェリーブラッサム」「夏の扉」「白いパラソル」+大瀧詠一「風立ちぬ」、次いで1982年ユーミン3連発「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」+財津和夫「秘密の花園」のシングルがことごとくヒットを記録、いよいよ、80年代アイドルの特徴のひとつ、アイドル界におけるニューミュージック化(今でいえばシティポップ化か)の波が、メインストリームとなってきたわけだ。

「夏色のナンシー」と双璧を成す最強のシングル


「急いで!初恋」はそんな傾向にも配慮しながら、キラキラ眩しくキャッチーな、弾ける極上ポップソングに仕上がっている。おまけに松田聖子にはない、見た目も含めた帰国子女感(バイリンガル感、あるいはハワイ感とも言えるか、“ダイアリー” の発音!)も加味。デビューシングルのジャケで腕を組む女性アイドルなんて、早見優が初でしょう。後のロック路線 / ユーロビート路線含め、彼女のシングル・レパートリーの中では、大出世作「夏色のナンシー」(1983年)と双璧を成す、自己最強のシングル作品となった。

結局、82年組デビュー戦線では中森明菜が大勝(17.4万枚)、次いで小泉今日子(9.7万)、堀ちえみ(8.8万)と続き、早見優(6.3万)は石川秀美(6万)と共に大きく水をあけられた。早見がトップ戦線に躍り出るのは、4枚目のシングル「夏色のナンシー」(1983年)まで待つことになる…。もちろん、だからといって「急いで!初恋」の名曲感にミソがつくことでは決してない。

実は筆者はこの頃、杉野講堂での早見優ワンマンライブを観る機会に恵まれていた。記憶が遠くに霞みつつある中、ミニスカートから健康的に露出された “太もも” は、今だ脳裏に焼き付いて離れない。


※2019年9月15日に掲載された記事をアップデート

デビュー40周年のアニバーサリー 早見優の魅力を大特集!

▶ 早見優のコラム一覧はこちら!



2022.04.21
49
  Songlink
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
コラムリスト≫
39
1
9
8
2
せつなさも魅力の早見優「夏色のナンシー」に至るまでの哀愁路線♪
カタリベ / 鈴木 啓之
11
2
0
1
9
ディスコは洋楽だけじゃない!青春 J-POP ディスコ in マハラジャ
カタリベ / DJ BLUE
14
1
9
8
4
薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」揺れ動く心、寄せては返す波のようなメロディー
カタリベ / 松林 建
65
1
9
8
2
あみん「待つわ」岡村孝子恐るべし…耐える女と見せながら実は80年代的あざとい女?
カタリベ / KARL南澤
386
1
9
7
9
語り継がれる名曲、松原みき「真夜中のドア」海外での高評価が著しいシティポップ
カタリベ / 臼井 孝
21
1
9
8
2
断トツのサバイブ 小泉今日子、デビュー曲のキモは「パ」の破裂音♡
カタリベ / KARL南澤