7月2日

早見優とテレビ東京 ~ 初めての新人賞「メガロポリス歌謡祭」急いで!初恋

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早見優が「第1回メガロポリス歌謡祭」で優秀新人エメラルド賞を受賞した日
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photo:Victor Entertainment  

歌謡曲黄金時代、テレビ東京の“音楽賞番組”スタート


「日本一早い歌謡祭が始まります!」

時は82年初夏、テレビ東京にチャンネルを合わせると、こんな宣伝文句が躍った。先のコラム『早見優とテレビ東京 ~ 伝説の朝帯番組「おはようスタジオ」あの頃にもう一度』で、かつてのテレビ東京(旧:東京12チャンネル、以降テレ東)が色々な意味で異彩を放っていたことは書かせていただいた。音楽賞番組に関してもそれは同様。同局のみが、独自の音楽賞番組を持たないままだったのだ。だから、このニュースを見聞きした筆者は、思わず「なぬ?」と身を乗り出してしまったのだ。

70-80年代にかけての “歌謡曲黄金時代” には、各民放キー局によって賞番組が独自制作されていたことはご存知だろう。日本テレビには『日本テレビ音楽祭』、フジテレビには『FNS歌謡祭』、テレビ朝日には『あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭』、そして TBS には大晦日の『輝く!日本レコード大賞』という具合だ。レコ大と肩を並べた『日本歌謡大賞』に至っては、TBS を除く民放キー局が持ち回り放映をしていたのである。

が、82年になり機は熟したのだ。テレ東自前の賞番組『メガロポリス歌謡祭』が、他局に先がける初夏に開催と発表されたからだ。前述の持ち回り放映実績もある、人気番組『ヤンヤン歌うスタジオ』もある、『レッツGOアイドル』という新企画の歌番組もある(放映は82年秋~)ということで、力量は他局と肩を並べられるようになっていたのだ。

“日本一早い歌謡祭”は、ユニークなフリーエントリー!


82年と言えば、“花の82年組” と呼ばれる面々がデビューした年度。そう、早見優さん(以降、優ちゃん)もその一員だ。日本一早い歌謡祭=メガロポリス歌謡祭には、我らが優ちゃんも歌手としてはじめての新人賞に挑んだのだ。ということで、一体どんなことが起きていたのか!? 当時の現場へタイムスリップしてみたくないかい? この際、四の五の言わさず、ひとまずビュイ~ンとさせていただきたく。


やれやれ、ノミネート大会の場に到着だ--
ノミネートとは予選会のことで、候補の新人歌手たちにかけられる第一関門だ。司会席には俳優の瑳川哲朗氏、そして女優の多岐川裕美さんがいる。芝居とは異なる場だからギクシャク感もあるが… まぁ、大丈夫そう。

候補者としてこの会場に来るためにはエントリーが必須だったとのこと。いわば、「自薦で来い!」というものだ。他主要音楽賞の第1次ノミネートは審査員による選出が常だったため、エントリー式はテレ東ならではのユニークさと言える。ちなみにエントリーナンバー1を得たのは中森明菜ちゃんだそうで、デビュー曲「スローモーション」とは真逆の、目にもとまらぬ早業。場内で発表を待つ新人歌手たちのあんな顔、こんな顔。中には「あんたダアレ?」もチラホラ混じっているが、ここが自薦式の面白いところ。

入賞者発表は、各持ち歌のイントロ演奏によって行われる。該当者は颯爽と登壇し、そのまま歌えとアナウンスがあった。名前を呼ばれ持ち歌を披露する=本選行きの切符獲得という段取りなのだ。

ティンパニロールが鳴り響く中、いよいよ新人賞候補の発表だ。1番手として呼ばれたのは… おおっ、優ちゃんだ!デビュー曲「急いで!初恋」をはつらつと歌いはじめた。いの一番に呼ばれたのだから “急いで!” もなにもないじゃないか… 早々に願ったり叶ったり。涙は… 出ていない模様。そう言えば、優ちゃんが賞番組で泣いている場面は観た記憶がないナ。さすが “少しだけオトナなんだ!” のキャッチフレーズが効いている(←勝手に考えられたモノだから関係ないか?)。司会の多岐川さんが「発表順と得票数は一切関係ありません」と幾度となくおっしゃるものだから、なんだか余計に勘ぐりたくなってしまう。まぁ、今さらほじくりかえすのもなんだし、関係なかったということで落着。現代に戻っても胸に留めておくことにしよう。

以降も続々と発表が続き、総勢13名が出揃った。早見優、中森明菜、堀ちえみ、三田寛子、石川秀美、新田純一、松本伊代、尾形大作、新井薫子、シブがき隊、水野きみこ、水谷絵津子、北原佐和子(順不同)… なんて豪華な顔ぶれなんだ!しかもみんな若さがはじけてる!!

1番に呼ばれた優ちゃんは余裕シャクシャクだったのか、介添人としての役割も果たしたのだ。介添人とは? はい、それは “入賞で感極まり号泣+歌えなくなってしまったコをなぐさめる要員” のことを指すのである。優ちゃんがそのお役目を仰せつかったのは、散々ジラされ登壇した途端に泣いちゃった水野きみこちゃんの時。寛子ちゃん、そして明菜ちゃんも一緒ではないか!優ちゃん⇔寛子ちゃん、寛子ちゃん⇔明菜ちゃんという相関図は認識していたが、この介添人はフレンドマンシップによる賜物なのか? ヤラセ臭が無きにしも非ずだが、目の保養になりすぎるゾ、これは!!

摩訶不思議なことに、小泉今日子ちゃんの姿はない。会場に姿が見えないのでエントリーしなかったのだろう。さまざまな事情が脳裏をよぎるが、真相は闇ン中だ。まさか「ミライカラヤッテキマシタ。オシエテクダサイ」と、いかにもな声色で尋ねるわけにもいかず。ビュイ~ン--

花の82年組たちの『メガロポリス歌謡祭』


次は本選のステージ、新高輪プリンスホテルの中にある「飛天」の間だ。天井の高い、とても大きな会場で客席には円卓も並んでいる。優ちゃんは、新調した黄×白を基調にしたワンピースを着て、参加曲「急いで!初恋」をさわやかに歌っている。デビュー曲が賞番組で歌われるのは、後にも先にもここが唯一の場だから貴重。会場には、各候補歌手のご家族や友人も来ている。優ちゃんのご親族として、在りし日のお母様の姿が見える。現代の優ちゃんが見たら… 泣いちゃうかもしれないナ。

そうこうしている内に、新人賞の各賞発表だ。最優秀新人ダイヤモンド賞にはシブがき隊と石川秀美ちゃん。秀美ちゃんは嬉し涙がとまらず号泣。準に位置づけのエメラルド賞には我らが優ちゃん、薫子ちゃん、伊代ちゃんが選ばれた。おめでとう!しかし気になるのは、伊代ちゃんの「えっ?」というキツネにつままれたような顔。それが目に焼きついて離れんのだ。気持ちは… うむ、ひしひしと伝わってくるヨ、伊代ちゃん。


“ジカンギレ、ジカンギレ…”
ふと我に帰れば、タイムマシーンがロボちっくな声で叫んでいるではないか!! チクショ~!! いいところなのに!! が、早く戻らないと Re:minder&テレビ東京ミュージックのコラボイベント『80'sコネクション』にも間に合わなくなってしまうしナ。…って、どんだけ移動に時間のかかるタイムマシーンなんだ? いやいや、現代の優ちゃんに会いに行きたいし。ってことで… ここにはまたいつか戻ってくることにしようか。急いで!タイムマシーン。
ビュイ~ン--

♪ イベントはそこまで来てるのよ~

承知いたしました!
11月30日は、みんなも遅れないよう会場へ集合するのだヨ!

2019.11.10
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カタリベ
1968年生まれ
チェリー"CHERRY★CREEK"
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