このバンドを最初に認識したのは高校時代です。愛読していた音楽雑誌で「フランク・ザッパのバンド出身メンバーが結成したポップロックバンド」と好意的に紹介されていたのですが、正直なところ女性ヴォーカルのデイル・ボジオがまとう衣装のエロさに心を奪われ…
ではなくて、衣装の奇抜さが心に引っ掛かって、さすがに「そういうところで露出を狙うのは違うでしょ」と拒絶した記憶がありますが正直なところ「印象に残った」のは否めませんでした。
というのも大学時代、サークルの学祭でのライブ、たしか駒場の学食で演ってましたが「ミッシング・パーソンズ」のコピーバンドも出ていて、最初はバンドの名前だけは知ってたし、取りあえず観とこうかぐらいの気持ちにはなりました。
ちなみに当時から僕以外にも他校の学生が色々なバンドのメンバーとして参加していたのですが、このコピーバンドにも文化服装学院の人が参加していたりして異彩を放っていました(錚々たるデザイナーを輩出している学校というのは知ってました)。
結果このコピーバンドの演奏を通して、ミッシング・パーソンズの独特の不思議な浮遊感を持ったポップセンスに魅力を感じ、気がつけばスタジオ録音のLP3枚を全て入手していました。全て中古盤か輸入盤でしたが、その前のデビューEPのアルバムタイトルの邦題は『行方不明者』。せめて『謎の失踪者』ぐらいには出来なかったんでしょうかね。
さて、僕が見たコピーバンドのライブで特に印象に残った曲が「ウォーキング・イン・LA」です。この曲に限った話ではなく今この時代から見ると「ちょっとレディー・ガガっぽい」とか思ったりもしますが、何といってもドラムのテリー・ボジオが叩き倒していて、特に動画の1分17秒から19秒までのあたり、何かフランク・ザッパっぽいなどとも思ったりもします(フランクザッパ・ファンの皆さまゴメンなさい)。
このドラマーについては別の機会に書きたいと思ってますが、このバンド独特の不思議感がどこからくるのかは未だに謎のまま(キーボードとかギターのリフなんでしょうか)時折YouTubeで再生してしまうあたり、結局全てが彼らの思うツボなのかも知れませんね。
2018.01.26
YouTube / MissingPersonsVEVO
Information