1980年代、ソニー・ミュージックのアーティストたちが毎回ゲスト出演し、プロモーションビデオやゲストのぶっちゃけトーク、インタビューなどを放送し人気を博した深夜番組「デモ・タカ VIDEO JAM」をご存じだろうか?
当時はロックミュージシャンが私生活を話すなどという番組はほとんど無かった。そんな時代に名もない新人アーティストのキャラクターを掘り起し、前面に押し出したのがこの番組の新しさだった。特にこの番組の仕掛けの凄いところは『CBSソニーオーディション』とのクロスオーバーによって、ほとんど無名であったアーティストがこの番組からメジャーになっていったことでしょう。
オーディション出身アーティストは、HOUND DOG、大江千里、白井貴子、THE STREET SLIDERS、尾崎豊、ECHOES、BARBEE BOYS、聖飢魔II、などなど
実は、私も学生時代にこのオーディションに参加しバックステージに入ったことがあります。ソニーから8ミリビデオが発売されたばかりで、そのプロモーション企画として自主制作のミュージックビデオコンテストが行われ参加したためです。表彰式がCBSソニーコンテスト内で行われ、私は受賞者の一人でした。ファンの熱気に包まれた日本青年館のステージのド真ん中に立たされた瞬間、ただの映画サークルのオタクに過ぎない私は場違いな所に来てしまったと後悔しましたが、忘れえぬ思い出となったのは、この年のオーディションが当たり年だったせいでしょう。エントリーアーティストの決勝ライブは最高でした。
「SUGER BOY」を歌う奥田民生さんのヴォーカルで会場が一気に熱くなったことや、まだ高校二年だった槙原敬之さんの「SNOWY」。そして、宮本浩次さんが熱唱するポリティカルソング「星の砂」には心底感動。今でも昨日のことのように思い出すことができます。
星の砂
作詞:宮本浩次
作曲:エレファントカシマシ
発売:1988年(昭和63年)3月21日
2016.03.22
YouTube / ek20080106(星の砂 12'45"~)
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