10歳となった小学校(4年2組)時代、『夜のヒットスタジオ』は大好きな番組でした。
他の歌謡番組と違って司会の井上順さんと芳村真理さんのちょっと大人っぽい雰囲気。放送時間も月曜夜10時スタートと遅かったのですが、夜更かしして観るのも大人になった気がして。
特に素敵だったのは岩崎宏美さん。今思うとすごくお若かったのですが、歌がうまく、ノリが全然違うのが小学生の私にもよーく伝わってきました。
印象的だったのは「シンデレラ・ハネムーン」
後々、コロッケさんのモノマネで有名になりますが、当時我々の4年2組では “いーつでも ふーたりは きーしょくぶー(気色ブー)” と全くわけのわからん替え歌で盛り上がっていました。それだけ個性的だったと言うことでしょうか。
あらためて「シンデレラ・ハネムーン」を聴いてみるとすごいグルーブ感ですよねー。この曲って他の番組ではここまでグルーブを生み出していない気が…
調べてみると「シンデレラ・ハネムーン」が発売された1978年当時のダン池田とニューブリード(夜ヒットの専属バンド)の音源がyoutubeにアップされておりました。驚くべきことに岩崎さんはまだ19歳!
そして、ダン池田とニューブリードと岩崎さんの相性がすごく良いことに気付きます。ダンさんのラテン魂が岩崎さんの魅力を引き出し、バンドのメンバーも岩崎さんとの演奏を楽しんでいるようで。
ダンさんは時々コンガを叩いていましたが、そのグルーブ感がハンパなかった。だから、この曲はまさに “岩崎宏美とニューブリード” のような一体感。岩崎さん専属のバンドみたいに感じます。
リアルタイムではないですが、この2年前1976年の曲である “ドリーム” はもっとすごい!
オリジナルの音源と比べてみるとわかりますが、夜ヒットバージョンはテンポがかなり早いのです。しかもベースラインが途中から全然違う。このベーシスト、いつもベースを縦にして弾いていて凄くかっこいいんです。
個人的にはレコードバージョンのアレンジが大好きだったので、後半のメロディーをニューブリードで聞きたかったと思うのですが、番組の都合であっさりエンディングに進行してしまうのがとても残念です。
素晴らしいバックバンドが歌謡曲を演奏し、それに引き込まれるかのように素晴らしい歌を聞かせてくれた岩崎宏美さん。
ダン池田さんは残念ながら2007年に亡くなってしまいましたが、あの素晴らしいグルーブを生み出していたあのベーシストやコーラスのお姉さま… 皆様どうしているのでしょうか?
歌謡曲全盛の時代にビッグバンドの素晴らしさを心に刻み込まれ、自分のその後のバンド人生につながっていった気がします。
2017.05.30
YouTube / Sheron Maya
YouTube / SuperView_part300
YouTube / zyazzxj731
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