2月10日

どーもー芳村真理です!フジテレビ伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」を支えた名司会者

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フジテレビ系音楽番組「夜のヒットスタジオ」芳村真理降板
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フジテレビの看板番組だった「夜のヒットスタジオ


テレビの黄金時代と呼ばれていた昭和の頃は、各局ごとに人気歌番組があった。1980年代に最も支持されたのは、TBS『ザ・ベストテン』とフジテレビ『夜のヒットスタジオ』が双璧だったことは間違いない。1978年にスタートした『ザ・ベストテン』に対し、『夜のヒットスタジオ』はそれより10年も前に始まっていた。ランキング形式ではない自由な雰囲気で、平成に入るまで続くこととなった、フジテレビの看板番組である。

他人の曲を歌いながら次々に出演者が紹介される斬新なオープニングメドレーに始まり、大胆なカメラワークが駆使されたゲストたちの歌、初期は曲をテーマにした歌謡コントやコンピューターの恋人選びなど、生放送ならではのハプニングが絶えないようなバラエティに富んだ構成で視聴者を楽しませた。その結果、歌われた曲のレコードが、放送翌日に急速に売上げを伸ばすという現象まで起こすこととなる。

軽妙なトークでゲスト歌手たちとのリラックスしたムードを作り上げた芳村真理


番組の人気を支えた最も大きな要素のひとつに名司会者の存在があった。初代の司会を務めたのは前田武彦と芳村真理。軽妙なトークでゲスト歌手たちとのリラックスしたムードを作り上げて、番組の雰囲気作りに大いに貢献した。マエタケこと前田が出演者に対して歯に衣着せぬコメントを放つと、芳村はそのセーブ役となったり、時には輪をかけてみたり、絶妙な掛け合いが見られた。前田は歌手たちのあだ名を考えるのが得意で、芳村もあまり有難くはなかったであろう "ナマズのおばさん" というニックネームを付けられている。

芳村は1973年に前田と共に番組を一旦降板した後も、半年間の司会不在期を経て、三波伸介、朝丘雪路と共に復帰。その後の井上順を経て古舘伊知郎に至るまで、常に彼らのパートナーとして司会を務めた。番組が第1,000回を迎えた1988年2月で降板した後、古舘のパートナーは柴俊夫〜加賀まりこへと引き継がれるも、1990年10月で番組は終了しており、最長在任の芳村が番組の顔であったといえる。中でも1976年4月から1985年9月までの長きに亘った、井上順とのコンビ時代の記憶がなんといっても鮮明だろう。

黒柳徹子・久米宏の最強コンビに匹敵する夜ヒットの芳村真理・井上順


ⓒフジテレビ


ひと回り年下の井上に対して、時折「順ちゃん!」などと嗜める場面が面白く、『ザ・ベストテン』司会の黒柳徹子・久米宏の最強コンビに匹敵するものがあった。芳村が毎回見せる華やかなファッション、台本を丸めて持つ佇まいや、挨拶の「どーもー」、旬の品がワゴンで運ばれてきた際の「季節の風物詩でーす」といった決まり文句は番組名物として親しまれた。大物ゲストにも一切動ぜずにマイペースで番組を進行する芳村真理は無敵だったのだ。フランク・シナトラが来日して番組に出演した時も、興奮する井上順を尻目に、芳村は絶妙な高揚感を醸し出しつつ冷静に務め上げていた。

ファッションモデル出身の芳村は、1960年代初頭から映画やテレビドラマで女優業にも進出し、フジテレビ最初期の歌番組『ザ・ヒット・パレード』の司会を担当したこともあった。1966年には『小川宏ショー』で、木元教子の後を継ぐ2代目ホステスとなり、本格的に司会業へ。そして実業家の大伴昭と再婚(最初の夫君は歌手のミッキー・カーティス)した1968年に『夜のヒットスタジオ』の司会に抜擢されたのだった。番組に大物俳優らがブッキングされる際は芳村の華麗なる人脈が不可欠であったという。

芳村が司会を務めた番組では、数々の芸能人カップルを生んだ『ラブラブショー』(フジテレビ)や、西川きよしとの名コンビで長く続いた『料理天国』(TBS)なども忘れがたい。今年89歳を迎えた芳村真理には、黒柳徹子に次ぐMC界の長老としてまだまだテレビに出続けていただきたい。

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2024.04.03
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カタリベ
1965年生まれ
鈴木啓之
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