10月17日

プリンス feat. シーナ・イーストン、典型的ミネアポリス・ファンクが炸裂!

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プリンスのシングル「ユー・ガット・ザ・ルック」がビルボードHOT100で最高位(2位)を記録した日
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共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.69
U Got The Look / Prince

80年代にプリンスが残したナンバー2ソングは3曲


80年代、マイケル・ジャクソン、マドンナと並ぶスーパースターだったプリンス。彼が80年代に残したナンバー1ソングは4曲を数える。さらにナンバー1には今一歩及ばなかったものの共有感が高いナンバー2ソングは3曲残していた。「パープル・レイン」(84年)、「ラズベリー・ベレー」(85年)、そして80年代67番目に誕生したナンバー2ソング「ユー・ガット・ザ・ルック(U Got The Look)」(87年10月2位)だ。

アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」から誕生した5曲のシングルヒット


余裕のミリオンセラーとなった『パレード』(86年)の翌年、既に大スターの座に鎮座しつつあったプリンスが、待望のアルバム『サイン・オブ・ザ・タイムズ(Sign “O” The Times)』をリリース。本作からは、

■ サイン・オブ・ザ・タイムズ(87年3位)
■ イフ・アイ・ワズ・ユア・ガールフレンド(87年67位)
■ ユー・ガット・ザ・ルック(87年2位)
■ アイ・クッド・ネヴァー・テイク・ザ・プレイス・オブ・ユア・マン(88年10位)
■ ホット・シング(88年63位)

…と、5曲ものシングルヒットが誕生、アルバムは80年代屈指の名盤となっている。そして5作のシングルの中で、最も大きなヒットとなったのが「ユー・ガット・ザ・ルック」だった。

バックボーカルにシーナ・イーストン「ユー・ガット・ザ・ルック」


典型的なプリンス流ミネアポリス・ファンクが炸裂した本曲は、印象的なサビ部分に聴かれる女性バックボーカルにシーナ・イーストンが起用されている。当時のチャート上ではクレジットはされていなかったが、本人が PV に出演したりしていたので、シーナがフィーチャーされていたのは明白であったし、それがアルバムからの最大ヒットとなった要因として少なからず作用していたと言えよう。80年のデビュー以来(世界ブレイクは81年)、シーナはヒットチャートの上位常連となっていた。

実はプリンスとシーナが関わったのは、これから3年前の84年からだった。アルバム『プライベート・ヘヴン』(84年)に収録された「シュガー・ウォールズ」の曲提供 / プロデュースをプリンスが担い、シーナにとって全米チャート6曲目のトップ10ヒット(85年9位)をもたらしたのだ(アレクサンダー・ネヴァーマインド名義)。

ザ・タイム、ヴァニティ6(アポロニア6)、シーラE等のいわゆるファミリー(身内)への関与は別として、外部アーティストへのプロデュース第1号がシーナであり(しかもイギリス美人白人歌手!)、その結果は上々だったというわけだ。これに味をしめて、バングルスに「マニック・マンデー」(86年2位)を提供した… のかどうかは定かではないが。

その後、ベイビーフェイスに鞍替えしたシーナ・イーストン?


いずれにせよシーナは、恩返しの意味合いも込めて「ユー・ガット・ザ・ルック」に参加したと思われる。R&B / ファンクへのアプローチは、彼女にとって良い意味での新境地であっただろうし、プリンスとの相乗効果はこの蜜月期の実績を鑑みれば明らかだから。およそ2年後には大ヒットしたサントラ『バットマン』(89年)において、「ジ・アームス・オブ・オリオン」(89年36位)をプリンス・ウィズ・シーナ・イーストン名義で共演、ヒットさせてもいる。

ただシーナはこの『バットマン』とほぼ同時期に、新進プロデューサーだったベイビーフェイスの曲提供 / プロデュース作品「ラヴァー・イン・ミー」(89年2位)で、「シュガー・ウォールズ」以来のトップ10ヒットを放っていた。一世を風靡した “ハネるビート” に、それを具現化したベイビーフェイスにアプローチしたシーナを、プリンスは一体どんな眼で見ていたのだろうか。


※ KARL南澤の連載「共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味」
ジャンル、洋邦、老若男女を問わないヒットソングにある ‟共有感”。米ビルボードのチャートがほぼそのまま日本における洋楽ヒットだった80年代。ナンバーワンヒットにも負けず劣らずの魅力と共有感が満載の時代に生まれたビルボードHOT100 2位ソングを紐解く大好評連載。

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■ イマジンにも匹敵!クラウデッド・ハウスが80年代に刻んだ永遠のナンバー
etc…


2020.04.16
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