2022年 6月22日

田原俊彦インタビュー ① 田原俊彦は常にキラキラしていなくてはいけない

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通算78曲目となる新曲「ロマンティストでいいじゃない」を6月22日にリリース。ライブツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2022 Romanticist』が7月からスタート。40年以上の長きに渡り第一線のエンターテイナーとして精力的な活動を続ける田原俊彦のロングインタビューが実現した。本日より3回に渡りお届けします。ステージへのこだわり、楽曲へのこだわり、そしてファンへの思い…。田原俊彦のこれまでの輝かしい軌跡、今、そしてこれからが凝縮された濃いインタビューとなりました。ファンならずとも必読です!


第1回
田原俊彦はキラキラしていなくてはいけない


曲順を考えるというのは、かなり贅沢な悩み


― 今回は、78作目となるシングル「ロマンティストでいいじゃない」のリリースや7月から始まるツアーなども含めて、これまでの田原さんの長いキャリアを踏まえてお話をお聞きしていきたいと思います。
まず、7月から始まるツアーについてですが、コンサート活動はデビュー以来、毎年欠かさずやられていると思います。

田原俊彦(以下田原):そうですね。1年も休んだことはないですね。

― テレビと違い、目の前のファンに対してダイレクトに向き合うという部分にどのような醍醐味を感じますか?

田原:もちろんジャニーズにいた15年間もそうだけど、最初の7、8年はジャニーさんが構成、演出はしてくれていて、27、8歳ぐらいの時から自分で曲順も自分で考えて、今年で43年目のライブになります。毎年毎年、曲は増えていくんですけど、東名阪七大都市だけではなく、群馬に行ったりとか、鹿児島に行ったりとか、そういう場所は毎年行けないので、一期一会じゃないですけど、「あ、トシちゃん来る!久しぶり」っていう時、ヒット曲は楽しみにしてくれるファンのために必ず入れなくてはいけない。でも、それだけじゃつまらない。進化している僕を観せなくてはいけないということも含めて、もちろん新しい楽曲も入れていきます。
今回に関して言えば「ロマンティストでいいじゃない」を柱にして「哀愁でいと」もやりたいし、「抱きしめてTONIGHT」もやりたいし、「ジャングルJungle」もやりたいと思っています。自分の中でシングルだけでも78曲もあって、B面、カップリング、アルバム曲を含めると350曲を超えていると思う。その中で2時間のショーを作るというと22、3曲が限界なんですよ。そういった意味で、曲順を選ぶというのは、かなり贅沢な悩みっていうのかな。

― かなり慎重に選ばれるっていうことですね。

田原:そうなの! これも入れたい、あれも入れたい… でもそれをやっていたら時間が足らないし、ワンコーラスしか出来なかったりもするので。だからメドレーで8分ぐらいの中で5曲ぐらいぶち込んだりもします。普通楽曲は4分30秒ぐらいありますので、ショーをひとつ作るというのは、結構頭を使いますね。

― そこは、歌手、エンターテイナーとしての田原さんとは違う一面でもありますね。

田原:27、8ぐらいの頃から自分でショーを作っているので、120分をどういう流れにするのか? 着替えが1回あって、ステージにいない時間というのがワンステージで4分ぐらいしかないんですよ。割とスピーディで抑揚をつけて、盛り上げて、バラードを入れて、また盛り上げて、MCを入れて… という構成を作るのは大変ですよ。
やはり、「お客さんを飽きさせたくない」そこに尽きます。地方ではゴージャスなセットは組めませんが、今は照明が日進月歩で新しくなったりとか、色々な手法を使えるので、もちろんそこにも力を入れたい。なるだけキラキラ感を出せるようにしたい。やはり、田原俊彦はキラキラしてなくてはいけないのでね。そこには気を遣って舞台監督と毎年作戦を考えてやっています。

手抜きは僕が絶対許さないので。緊張感持ってやっていますね


― 去年のツアー、初日を観させていただいたのですが、緩急あって最後まで飽きないし、ヒット曲にはこだわっていないと感じました。

田原:いきなり120%を出すのではなくて、最初は5、10から始まって追い込みをかける… みたいな。ポップス、ロック、ジャジーな曲、ダンサブルな曲、色々なパターンを持っているし、その時代に流行っているものも取り入れたい。
アッシャーが流行ったら、そういう要素入れたり、去年だったら出囃子にブルーノ(・マーズ)を使ったり。もちろん、基本のコンセプトがあって、色とか衣装とかを決めます。僕はマイケル・ジャクソンが心の中の師匠でもあるので、師匠のスタイルが一番身体に合うんでね。時代の流れの中にある遊びを入れながら、観た人をジェットコースターに乗った気分にさせたいなと思っています。息をつく暇もないほど夢中になってもらいたい。ふと笑えるのはMCだけと(笑)。そういう部分にも気を遣ってステージに臨んでいますね。

― 去年のツアーは「夢幻LOVE」から始まりましたよね。

田原:そうそう。「HA-HA-HAPPY」のカップリングの曲からね。「誰の曲だ、これ?」みたいなね。うちのお客さんは知っていても、それが久しぶりに来る人だったら「何これ? 聴いたことない」ってところからのスタートだから。

― 徐々に上がっていく感覚がありました。踊りに関しても、ゆったりとした動きから始まって…。

田原:あれは、ロックテイストが強い曲だからね。踊るというよりは “魅せる” という感じですね。

― 田原さんは流行りのスタイルを積極的に取り入れていますよね。

田原:そうですね。韓国のJYP(エンターテインメント)面白いじゃない、とか、アンテナを立てて取り入れるようにはしています。

― 新しい感覚を取り入れながらも、田原俊彦の普遍的な魅力とうまくミックスされているように感じました。

田原:80年代の楽曲というのは、みなさん楽しみにしている。僕も否定はしません。アレンジはほぼ変えていないので、それを変わらず笑顔で歌う。そうすると来ているみんなも、「わぁ!」って、当時に戻るんですね。その一瞬でみんな中学生に戻る。だから、その時に、弱っている田原俊彦ではなく、「あの時より足が上がっているじゃん!」とか「あの時より落ちてないじゃん!」というのを観せられていると自負しています。
「あ、残念だな」とは思われたくない。だから新しいチャレンジもするし、新しい魅せ方もするし、踊りのリスクも下げたくないというのがあります。

― この前メドレーで「哀愁でいと」とか歌われていても懐メロという感覚はないですね。

田原:完全に世の中的には懐メロだけど(笑)、目の前で見ている人には、そうは思わせないぞ! っていう意気込みでやっていますから。だから毎回死にそうなのよ(笑)。

― やはりキツいですか?

田原:キツい! 分かるだろ(笑)「哀愁でいと」から42年経っているわけだからキツいよ。でも、そこが僕の生きる道なので。ベストパフォーマンスをするために、身体もそれなりに整えているし、発声も踊りもレッスンして、ちゃんとやっています。

― でも、ステージからキツさが見えないですよね。

田原:もうね、始まる前は嫌なのよ。いきたくないのよ(笑)。ただ、音が鳴るとやっちゃうんだよね。あはは。あれ面白いよね。そこがテレビと違ってね、お客さんが目の前にいる。僕のために時間を作って、チケットを取って、ここに来てくれる人たちの前にいると思うと、こっちも「いい汗かかなきゃいけないな」と思うし。それは、バンドもダンサーもスタッフも同じ。手抜きは僕が絶対許さないので。緊張感持ってやっていますね。

ツアーメンバーとの強い信頼関係


― ツアーメンバーとは強い信頼関係で結ばれているように感じます。

田原:そうですね。バンドに関しては24年とか一緒にやっているので。それだけやっていると、やっていない曲を探すのが難しいぐらいで。シングル曲は全部網羅できるし。そういう意味で信頼関係、グルーヴ感というのは必然的に出来上がっている。ダンサーに関しても10年一緒にやっている連中なんで、最初25ぐらいだったのが、みんな35ぐらいになって、今年は2人男性を残して、二十代前半の女性のダンサー… 新しい血を入れました。
ダンサーのオーディションも声をかけたら500人ぐらい応募があって、絞って、絞って、僕は最終審査だけ見に行ったのですが、また、良いチームが出来ると思います。

― バンド、ダンサーの方とは、普段どのようなコミュニケーションを取っているのですか?

田原:レッスンの時に会うぐらいですね。ワンレッスン3時間ぐらいかな。ダンスリハと、バンドでのリハがあって、最後は通しのリハが2日間。彼らとは、ステージ上では阿吽の呼吸があるのですが、ツアーの期間は3ヶ月、4ヶ月と毎週会うし、それにディナーショー。ディナーショーが終わると、次のツアーまでは、ほぼ会わないんですよ。バンドはみなさん食うためにそれぞれ自分の音楽活動があったり、他のアーティストの助っ人もしているし。でも、僕のステージをメインに置いてくれているので、その時に会うぐらい。僕はなぁなぁになるのが得意じゃないというか、好きじゃないので。それってダメじゃないですか。僕は本当に真剣にやるので、みんなもそれにしっかりついて来る。その辺の信頼関係を保つためにもなぁなぁにならないように努めています。長ければ長いほど、「まぁいいかOK」というのが出ないように。どの会場でもリハーサルはサウンドチェックから始まって1時間以上やります。音の返りも各会場違いますので、その辺もシビアにやっていますね。

― ステージのオープニングで田原さんが出てくる前に、バンドメンバーの「絶対にミスしないぞ」という緊張感が伝わってきました。
最大限のところで田原さんを送り出そうというプロフェッショナルな気概を感じました。

田原:そうですね。本当にみんないい腕を持っている先生みたいな人ばかりなので。そういう意味で安心感もあるし、歴史もありますからね。

(取材・構成 / 本田隆)


【次回予告】第2回は7月からスタートするツアーについて、楽曲に対するこだわり、思い入れについても深く掘り下げていきます。

特集! 田原俊彦

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