映画 『プリティ・ウーマン』 が日本で公開されたのは1990年12月。ご存知の通り、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演のロマンティック・コメディで、僕はこの映画が大好きだ。映画はこういう単純なハッピーエンドが一番いい。
とってつけたようなシンデレラストーリー、こんなに気楽に観れる映画って僕の中ではあまりなく(実は僕、映画を観る時、結構かしこまって観るタイプなんです)、今でも仕事中にBGVで映像を流したりしているほどです。
大好きな理由は、出演者やストーリーが好きなのはもちろんだけど、タイトルと同名の主題歌「プリティ・ウーマン」の存在が大きい。
僕が「プリティ・ウーマン」という曲に出会ったのは、1982年の4月、ヴァン・ヘイレンの「プリティ・ウーマン」で、この曲は彼らの5枚目のアルバム『ダイヴァー・ダウン』に収録されていた。
当時の僕は高校2年生、ハードロック / ヘヴィメタルを聞きまくっていた時期で『ダイヴァー・ダウン』は僕が初めて買ったヴァン・ヘイレンのアルバムだ。
憧れのギター兄貴、エディ・ヴァン・ヘイレンの奏でるギターとデイヴ・リー・ロスのヴォーカルで見事にハードロックテイストに仕上げられていて、ヴァン・ヘイレン初期の代表曲と言ってもおかしくない。
もちろん、この「プリティ・ウーマン」がカバー曲であることはアルバムのライナーノーツなどからの情報で知っていたけど、今みたいにネットなど無い時代、オリジナルの曲はどんなだろうとかのアクションを取ることはなかった。
そして映画が公開された1990年、1982年から8年後、1964年に発売され全米&全英のヒットチャートで1位を獲得したロイ・オービソンの「プリティ・ウーマン」に出会うことになる。
でもこの時、ロイと僕の出会いが実は中学生の頃だったことに気づくんだ。オールディーズにはまっていた時、彼の「オンリー・ザ・ロンリー」という曲を散々聴いていたんだよね。
原曲を歌うロイ・オービソンは、60年代のアメリカン・ポップス&ロック界が生んだ最高のロックンローラーのひとり。ブルース・スプリングスティーンは “ボブ・ディランのような歌詞とフィル・スペクターのようなサウンドでレコードを創りたかった。そして何よりもロイ・オービソンのように歌いたかったんだ” とも言ってますね。
これからも僕は、映画『プリティ・ウーマン』を観続け、2つの「プリティ・ウーマン」を聴き続けていくんだろうなぁ〜。
カタリベ注:
文中の曲名は「プリティ・ウーマン」となっていますが、ヴァン・ヘイレンもロイ・オービソンも正式な曲名は「オー・プリティ・ウーマン(Oh, Pretty Woman)」です。
2016.04.22
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