皆様、オリンピックのチケットは当選しましたか? もう、来年ですよね。遠い未来に思っていたのに、あっという間に東京オリンピック! どんなドラマが生まれるのか、今からワクワクですね!
そんな、ドラマ満載のオリンピックを舞台とした映画といえば、思い出すのは『クール・ランニング』ではないでしょうか。カルガリー冬季オリンピックが舞台ですが、常夏のジャマイカからの無茶ぶりともいえるボブスレー競技への参加を描いたこの映画、笑いつつも心に残る1本となっており、ご覧になった方もきっと多いですよね。
ところで、このカルガリー冬季オリンピックを舞台としているもう1つの映画を私は最近になって知りました。
それが『イーグル・ジャンプ』です。公開は2016年。オリンピックに参加することが夢だったイギリス人のマイケル・エドワーズ(愛称はエディ・ジ・イーグル)がノルディックスキーでの選考に落ち、心機一転、ジャンプ競技をスタート。翌年の1988年のカルガリー冬季オリンピックにイギリス史上初のスキージャンパーとして参加をするという実話を元にしたドラマです。スキージャンプのエドワードといえば思い出す方も結構多いかも? 手をバタバタとさせてジャンプするけして上手ではないジャンパーです。
それでも、たった1年のトレーニングでオリンッピック参加を実現し、映画ではちょっとコミカルに描いていますが、実際にはかなりの努力家だったそうです。もちろん、支援されていたご両親も素晴らしい。
監督はデクスター・フレッチャー。主演のエドワードを演じるのは、ヒット映画『キングスマン』のエグジー役でおなじみのタロン・エガートン。そして、脇を固めるのはエドワードのコーチ役のヒュー・ジャックマン。
なお、タロン・エガートンは、近日公開の『ロケットマン』でもデクスター・フレッチャーとタッグを組んでエルトン・ジョンを演じています。こちらも楽しみですね。
このように、配役、そして内容としても、十分イケてる映画なんですが、日本では、劇場公開無しのビデオスルーだったそうですよ、もったいない…。
なにがもったいないかって、80年代が舞台の映画なので、「80年代といえばー…」な音楽がかかる、かかる♪
予告編から、ピーター・ガブリエルの「スレッジ・ハンマー」ですからね。他にも、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、シン・リジィ、ダリル・ホール&ジョン・オーツなどなど…。
もちろんヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」も使われています。この「ジャンプ」が使われている所が超ベタではありますが、最高なんです。ここでこの曲が流れなくて何が流れる!? あのイントロって、ものすごく高揚感を煽りますよね! そこをうまく持って行かれました。くぅ… やられた!
そして80年代に活躍したアーティスト達が書き下ろしの曲も提供もしているんです! ですから、この映画のサントラアルバムは、まさに、冬の宝石箱~♪
実は、私はこの映画もサントラも知らなかったのですが、昨年 ABC が来日する際に、ABCの曲を聴き漁っていて「Living Inside My Heart」という曲を見つけてこの映画のサントラにたどり着いたのがそもそものこの映画との出会い。サントラから映画にはいるパターンです。
そのサントラを聴いてびっくり! ホリー・ジョンソン、ハワード・ジョーンズ、マーク・アーモンド、トニー・ハドリー、ミッジ・ユーロ、ニック・カーショウ、ABC、キム・ワイルド、アンディ・ベル、ゴー・ウェスト、ヘヴン17、ポール・ヤング、OMD、マシュー・マージェソン。ちょっと!! そうそうたるメンバーじゃないですか!!
実際はすべての曲が使われるわけではないのですが、OMD、マーク・アーモンド、ホリー・ジョンソンはエンドロールで流れます。彼らの声を聴きながら余韻に浸れるなんて、贅沢でしょ。
ちなみに主題歌とも言える「スリル・ミー(feat.タロン・エガートン&ヒュー・ジャックマン)」の PV ではこのアルバムに参加したハワード・ジョーンズ、マーティン・フライ、アンディ・ベル他、豪華メンバーの姿を一度に見ることができて、目のお正月?
さて、この映画のクライマックスではエドワードが無謀とも言える90メートルジャンプに挑戦します。ジャンプ台に上がる時に、当時鳥人と呼ばれていたフィンランドのマッチ・ニッカネンと言葉を交わすのですが、「自分、ただジャンプが好きなだけなんだよね」っていうシーンがあり、胸を打ちます。そうそう! みんな、スポーツが大好きだからここに来るんだものね。
もうすぐ始まる東京オリンピックを前にして、ワクワクもするけど、お金や政治の絡みを感じて嫌な気持ちになることもありませんか? でも、オリンピック選手は純粋にスポーツが好きでみんな頑張ってるってことが一番大事で、それを忘れないようにしなきゃって、改めて思いました。
多分だけど、東京オリンピック前にはこの映画、テレビでやると思います。いやいや、やらなくてもレンタルしてでも是非観てください。80年代にどっぷり浸って、楽しんで、「オリンピックってなんだっけ?」って考えつつ鑑賞すると、うんと前向きな気持ちで東京オリンピックを迎えられるはずですよ!
2019.07.02
YouTube / 20thCenturyFoxFilm
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