4月11日
怒れる金属の打撃音!ノイバウテンとFront 242、そしてソフトバレエ
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photo:音楽ナタリー  

例えば取引先の担当者。または直属の上司や社長。先輩と後輩という上下関係。縦割り社会において、言葉の暴力、理不尽な命令は上から下へと雷鳴のように突然地上へと降りるのだ。権力の槍の矛先は当然のように弱きものへと向けられる。なじられ、なぶられ、鉛のように重くなった頭を引きずるように家路につき、強烈な怒りと悔しさの中で眠りにつくなんて経験が貴方にもあるんじゃないだろうか。

そんな時、私は部屋で一人になり音楽をかける。聴くのは大抵インダストリアル系のロック。心に燻るマグマのような怒りを解放してくれるのはガツンガツンと鈍い金属音を響かせるメタルパーカッション。私はドイツのグループ『アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン』やベルギーの『Front 242』を好んで聴いた。チェーンソーやドリルといった電気工具が奏でる攻撃的なサウンドは大学時代に音楽マニアの友人から教わったものである。

奨められたのは石井聰亙監督のドキュメント映画『半分人間 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン (“Halber Mensch”)』(1985年)。来日した際に収録された廃工場でのライブがとても印象に残っている。鬱積し壊れかけた心の中とはこんな風景なのだろう。荒れた廃墟の中で弦をかき鳴らし、様々な不協和音が集積して原始性を帯びた音楽になる。これは強烈にクールな体験だった。

そして、〆に『ソフトバレエ』の「BODY TO BODY」(1989年)を聴く。私が今まで聴いた音楽の中で最も「心の闇」に強く響く曲だ。危険な匂いがプンプンするインダストリアルという革命的なジャンル。ハウスミュージックを取り込んで進化した近未来を感じさせる低重音が響く。そして、森岡堅の自由すぎるエロティックダンシング!

私は彼らが紡ぐ狂騒に身をゆだねて、速いリズムに疲れ果てた心をリンクさせていく。理不尽という名の暴力と心に宿った闇をすべてぶち壊してしまいたい。そんな衝動に突き動かされながら…


Sehnsucht / Einstürzende Neubauten
発売日:1985年(昭和60年)9月2日

Headhunter / Front 242
発売日:1988年(昭和63年)10月24日

BODY TO BODY / ソフトバレエ
作詞:遠藤遼一 
作曲:森岡賢
発売日:1989年(平成元年)4月11日

2016.07.03
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カタリベ
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