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マクセル「RIDE ON TIME」キャンペーンで当たったものは!?
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photo:@0onos  

一般に「RIDE ON TIME」という言葉から思い浮かぶは、たぶん山下達郎の同名アルバムかシングル盤であろう。私より若い世代にとっては、2003年TBSドラマ『GOODLUCK!!』のイメージかもしれぬ。

しかし「RIDE ON TIME」はもともと日立maxellのカセットテープ販促キャンペーンの名称である。

あのCMタイアップ曲が歴史的な大ヒットになり、時を経るほどに神格化されて行ったため、すっかりお株を奪われた観があるが、最初に私の目にとまったのは、広告キャッチコピーとしての「RIDE ON TIME」だった。

maxellは、カセットテープをたくさん買ってもらうために、どこにも売ってないインデックスカードを懸賞プレゼントとして大々的に宣伝した。

何種類かのラインナップから選んで応募するのだが、一番人気は『永井博のカリフォルニア・ブルー』。鈴木英人の作品と並んで「80年代のLA気分」を象徴するイラストで、大滝詠一『A LONG VACATION』の表紙になるよりも前にmaxellの広告で有名になっていた。

当時、maxellヘビーユーザーであった私の実体験からすると、山下達郎の曲はたしかにカッコイイとは思ったものの、それよりもプレゼント賞品である特製カセットインデックスが欲しくて欲しくてしようがなかった記憶の方がずっと強い。

だから、maxellの宣伝効果としては大正解だったワケだ。その頃のカセット用カードといえば、街の文房具屋や電器店で売られていて、事務用品っぽいものかダサいイラストの入った「コレじゃない感」あふれる代物しかなかった。一流クリエイターのちょっと洒落たカード、しかも非売品となれば人気が出ない筈がない。

ついでに云うと、その頃に隆盛を極めていたFM情報誌の最強の付録は、綴じ込みのインデックスカードだった(最高40万部の『FM STATION』の売り上げの原動力は、鈴木英人のイラスト独占権だったと言ってもよい)が、紙質は薄くてペラペラ、切り取るとショボくて色あせて見える。

そんなとき、厚紙でできたプレミア感のある景品を手に入れた時の嬉しさといったら!

その後、80年代も半ば以降になると、オリジナルカセットをつくる行為そのものが、贅沢を知ったバブル女どもの嘲笑の対象となってしまい、オリジナルテープ作成のブームは急失速する。

追い討ちをかけたのが、FM横浜・J−WAVEなどFM多局化による音楽のBGM化と、コレクションしたりするオタク的なものは気持ち悪いという風潮。

当初はもったいなくて使うに使えず、途中から恥ずかしいグッズになってしまい、でも捨てるに捨てられず、机の引き出しにしまい込んだままで35年。いまに至ったブツの写真がこちらになります。

2016.01.19
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  YouTube / SHIGEO WATANABE
 

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カタリベ
1965年生まれ
@0onos
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