4月

夏はネオアコ!地味な夫婦デュオ「EBTG」がつくるちょうどいい清涼感

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エヴリシング・バット・ザ・ガールのアルバム「Love Not Money」がUKでリリースされた月
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photo:Fanart.tv  

アズテック・カメラ、ペイル・ファウンテンズ、スミスといったネオアコを聴きあさっていた高校時代、そういったジャンルがなかなかTVなどでオンエアされなかったにもかかわらず、たまたまオンエアされていたミュージックビデオに目が留まりました。当時このジャンルとしては珍しい男女のデュオで、申し訳ないけれどもなんとも冴えない風貌のアーティストでした。それはエヴリシング・バット・ザ・ガールの「When All's Well」。

上手いんだか下手なんだかわからない、特徴的でどこか冷めた雰囲気のトレイシー・ソーンのヴォーカルが病みつきになります。気が付けばアルバム「Love Not Money」を手に入れ、その後もリリースの度に購入することに。熱狂的とは言わないんですが、やっぱり好きなんですね、買ってしまう。そのどこか冷めた表情のヴォーカルがクールな印象となって夏に聴くとちょうどいい清涼感を醸し出します。フォーク、ジャズ、ボッサなどの要素を独特のエッセンスで表現するセンスにも魅かれます。

ただ代表的なヒット曲は? と言われると困ってしまう、アルバムオリエンテッドで地味な存在。ま、そんなところも魅力のひとつですかね。90年代以降はクラブ/ハウスのサウンドに一変するし、それぞれのアルバムもそれぞれ違う顔を持っている。その中でも私が好きなのは最初に出会ったセカンド「Love Not Money」。全体的にはやや暗い印象ですが、いい意味でのインディー臭やネオアコ、フォーク感に満ちています。リイシュー盤にはシングルのB面だったプリテンダーズ「Kid」の名カヴァーも。

まだ結成当時は友人同士、その後結婚、そして離婚、今はそれぞれのソロ活動をしています。元々はそれぞれソロとして活動していたふたりなのでそれぞれ音楽的才能は既に秀でたものを持っていますが、機会があればまた一緒に活動してほしいところ。ソロの作品もすごくいいんですけどね。ちなみに男性のほうベン・ワットの最初のアルバムはファッションブランドの名前の由来にもなっている「North Marine Drive」。これも夏に聴きたい超名盤です。タイトルの響きがいいでしょ?

2016.07.21
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  YouTube / DrRaptus


  YouTube / TheRiotousGirl
 

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1974年生まれ
clake
ここのグループを知っている日本人に初めて出会いました(笑)
私はOld Friends が好きです(^_^)
2016/07/28 22:03
3
返信
1991年生まれ
 白石・しゅーげ
「North Marine Drive」のディランカバー”You're gonna make me lonesome~"が大好きです。Traceyの「A distant shore」も気だるい夏という感じでうってつけです。
2016/07/23 17:24
1
返信
カタリベ
1968年生まれ
DR.ENO
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