4月

思いがけないアンタッチャブルズとの再会、でも何かが違う!

13
0
 
 この日何の日? 
アンタッチャブルズのファーストアルバム「ワイルド・チャイルド 」がリリースされた月
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1985年のコラム 
リック・スプリングフィールド、煙草とソーダ水と美形の先輩 

ティル・チューズデイ、ネコっぽいルックスのエイミー・マンに恋してた♡

吉川晃司と上條淳士。錆びないアーティストたちの、鍛え続ける日々

聴き惚れたホルンの音色、ストロベリー・スウィッチブレイド礼賛

長州力のパワーホール、革命に酔い、心がざわめく圧倒的インパクト!

夏はネオアコ!地味な夫婦デュオ「EBTG」がつくるちょうどいい清涼感

もっとみる≫



photo:Discogs  

一年ほど前、地元の公共施設を借りる必要があり申し込みに行った。受付で名前や住所や利用目的などを申込用紙に記入していると、僕の名前を見て受付のおばちゃんが親しげに話しかけてきた。「やっすぅ君(←ここ本名)って、○○高校の?」って感じで。

僕の苗字はちょっと変わっているので、地元ではそんな風に聞かれることが時々ある。きっと息子の友達のお母さんだろうな、と思って適当に返事をしたのだがなんか違う。どうも僕自身に話しかけているみたい。このおばちゃん誰だっけな〜 とよく顔を見ていたら次第に記憶が蘇ってきた。

高校の同級生のオザッケだ。途端に頭の中の映像が一気に逆回転して当時のオザッケが蘇ってきた。不意を突かれてオロオロしながらも、こんなところで再会するとは嬉しいやら恥ずかしいやら。再会できたのは自分の変わった苗字のおかげ。ご先祖様ありがとう。でもそれまでの最新の記憶は18歳の時のもの。その次が35年後とは。残念ながら今のオザッケには当時のようなピチピチ感はない。そういう僕にもフサフサ感はない。高校生の時とは明らかに違うが、なんだかとても嬉しい再会だった。

最近、Apple Musicで音楽を聴くようになった。Apple Musicがオススメしてくれるプレイリストやアルバムを適当に聴いていると意外な曲が流れてきたりしてちょっと楽しい。ある日、Apple Musicからものすごく気になる曲が流れてきた。でもバンド名も曲名も全く思い出せない。スマホの画面を確認するとアンタッチャブルズの「フリー・ユアセルフ」と表示されていた。

そうだ! アンタッチャブルズだ! 検索してみるとベストアルバムが見つかった。このバンドだ!ずっと聴きたいと思っていたのだが、バンド名をすっかり忘れてしまい、長い間探せないままになっていたのだ。押入れにしまい込んだダンボール箱のどこかにアルバムを録音したカセットテープがあるというのに。再会できたのはApple Musicのおかげ。スティーブ・ジョブズ様ありがとう。

嬉しくなってApple Musicで何度もベスト盤を聴いていたのだが… あれ? 何か違う。あのバンドに間違いないのに何かが違う。気になって仕方がない。このまま放置するのは気持ちが悪いので、押入れにしまい込んだカセットテープを探すことにした。

バンド名が分かったから探すのは簡単だ。それでも格闘すること1時間あまり。見つかった! カセットデッキに入れて聴いてみると、これだ! 聞きたかったのはこっちだ、明らかに違う! 調べてみるとApple Musicで聴ける音源は再録音したものだという。アレンジはオリジナルのままなのに、オリジナルの方が断然カッコいい。この違いって一体なんだろう? やっぱりピチピチ感かな。

2016.12.27
13
  YouTube / stiffrecordsuk


  YouTube / josh harris
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1963年生まれ
やっすぅ
コラムリスト≫
22
2
0
1
7
阿佐ヶ谷のリッキー「トゥ・マッチ・トゥ・ヤング」が僕をオトナにした
カタリベ / 本田 隆
69
1
9
8
4
ここにいる数少ない女の子のために… モッズが奏でる「バラッドをお前に」
カタリベ / 本田 隆
10
1
9
8
3
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ「カモン・アイリーン」を口ずさんだら?
カタリベ / 宮井 章裕
22
1
9
8
5
音楽の美しい連鎖、スティーヴィー・ワンダーとホール&オーツ
カタリベ / 宮井 章裕
22
1
9
8
4
マーヴィン・ゲイの死、古いフィルムに魅せられて
カタリベ / 鎌倉屋 武士
61
1
9
8
8
情感極まる「Rain」大江千里の恋の歌はどうしてこんなにキュンキュンするのだろう
カタリベ / せトウチミドリ