2017年 11月18日

ありがとうマルコム、天国で「地獄のハイウェイ」を演奏するっていいかもね

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AC/DCのマルコム・ヤングが逝去した日
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「マルコム・ヤング」が逝ってしまった。

2017年11月18日は、ロックンロール界にとって、途方もなく悲しい日として刻まれることになった。史上最高のロックンロールバンド「AC/DC」の創始者であり原動力、そして、最高のリズムギタリストが逝去した日として。


2014年4月、AC/DCはマルコム・ヤングが休養に入ることを発表する。後に、彼が今後バンドへ復帰することはないと告知された。ほどなくしてマルコムが認知症を患っていると報道され、家族もそれを認める。僕はこの時、AC/DCが活動を停止するのではないかと覚悟した。それは、マルコム・ヤングはAC/DCそのものであり、彼を欠いてはAC/DCがAC/DCで無くなってしまうと思ったからだ。

AC/DCと言えば、弟のアンガス・ヤングのバンドと思われがちだけど、それは違う。マルコムとアンガスの兄弟が揃ってこそのAC/DCなのだ。バンドの結成は1973年。マルコムが弟のアンガスを誘ってその栄光の軌跡はスタートする。以降、他のメンバーの入れ替えはあっても、この兄弟が活動を共にしなかったことはほとんどない(1988年のツアーにアルコール依存症のマルコムが参加しなかったことはあるが)。

マルコムの休養が発表されて以降、彼の代わりを務めるギタリストは、甥のスティーヴィー・ヤング。アンガスは、まるで隣にマルコムがいるように感じる、と言うが、これは、復帰は叶わないものの、マルコムが生存していることを前提にしている発言ではないかと僕は思う。スティーヴィーは、あくまで代役なのだ。

AC/DCのピンチは、マルコムの休養(離脱)以降も続く。2016年には、以前から聴力障害を患っていたヴォーカルのブライアン・ジョンソンの病状が悪化、ドクターストップが掛りツアーを途中で降板してしまう。アクセル・ローズ(ガンズ・アンド・ローゼズ)が代役を務めてツアーはなんとか乗り切ったが、AC/DCは、その象徴である2つのアイコンを失ってしまう。

ブライアンは、その後、聴覚を保護できる可能性が出て来たとして脱退や引退は否定。見事復活を果たしてはいるが爆弾を抱えてしまっていることは否定できない。

さらに、同年、1977年からのメンバーであるベーシストのクリフ・ウィリアムズが引退を発表。ブライアンの体調次第では、オリジナルメンバーはアンガスのみになってしまう。

そして、主役であるアンガスの消耗。

マルコムがステージに立てなくなった時、「バンドを続ける意味について考えることはありますか?」という質問に、「バンドを引っ張ってきた彼の意志を俺は引き継がなきゃいけないと思う。誰よりも長くマルコムと活動を共にしてきた俺には、その責任があるんだ」と答えたアンガスだけど、マルコムの死は、ひとつの区切りをつけるきっかけになってしまうかもしれない。

そのことが史上最高のロックンロールバンドの終焉の引き鉄を引くことになったとしても、それはしょうがないことであって、僕のマルコムへの気持ちは一つだ。


ありがとうマルコム。そしてお疲れ様でした。僕は、AC/DCと同じ時代に生きることが出来てとても幸せでした。
だって、最高のロックンロールを聴くことが出来たのだから。
天国で、ボン・スコットと「地獄のハイウェイ」を演奏するっていいかもね。


マルコム・ヤングの訃報を受けて、多くのミュージシャンから追悼のコメントが寄せられています。僕は、追悼の意を込めて、ボン・スコット時代の完成形といっていいアルバム『地獄のハイウェイ』から、タイトル曲である「地獄のハイウェイ」をRe:minderの読者の皆さんにお届けしたいと思います。

※2つ目のLIVE動画のヴォーカルはブライアン・ジョンソンです。

2017.12.12
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  YouTube / acdcVEVO


  YouTube / acdcVEVO
 

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カタリベ
1965年生まれ
藤澤一雅
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