10月10日

さだまさしのセイ!ヤング、ラジオから流れるユーモアと流暢なおしゃべり

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photo:Amazon  

「精霊流し」で叙情派フォークの旗手、「無縁坂」でマザコン歌手、「雨やどり」で軟弱歌手、「関白宣言」で女性蔑視、「防人の詩」で右翼、「しあわせについて」で左翼。

さだまさし。時代ごとに呼称が変わり続け、功績とバッシングを一手に引き受けた歌手はそういない。そして現在までアーティストとして第一線で活躍している人もそういない。本人も還暦越えてまで続けるつもりはなかったと語っている。

実は30代で歌手は辞めるつもりだった… でも、そうしたくてもできなかった。全てはさださん自らが監督したという、あの映画のせい? いや、今日はそんなことではなく、ラジオパーソナリティとしてのさだまさし。

ある日曜の20時、ラジオから流れるユーモアと途切れ知らずの流暢なおしゃべりでリスナーからのお葉書を読んでるのは落語家? なんて思ってたら、「新曲です!」と言ってかけた曲が「しあわせについて」。

それまで、曲の良さは知っててもその人物像までは知らなかった。まさか、さださんが喋ってるとは思いもせずに聴いていたので混乱してしまいました。それが私と『さだまさしのセイ!ヤング』との出会いです(ちなみに地方の放送事情でオンエアされた時間にズレがありました)。

この番組は基本リスナーからのお葉書で成り立っており、日常的なこと、相談事、お笑い、俳句など様々なコーナーがあり、私も数回読まれたこともあります。

さださんが喋り手として弁が立つせいもあり、葉書を出す側も大いに投稿意欲をかきたてられました。そんな中で私自身、葉書の限られたスペースで話を要約し、まとめる技術が向上したように思います。だから、常連さんのお便りは上手にまとめられて面白く、ついつい話に引き込まれてしまうのです。

その内、お便りも葉書からFAXへ、やがてE-mailの登場で葉書を買う手間もなくなり、最近では文字制限も気にせず、手軽に投稿できる時代になりました。

しかしあの決まったスペースで書いて伝えるという、文章を要約する楽しみはハガキでしか味わえない。そうじゃなければダラダラと長く目的のない文章になってしまいます。例えば、この記事みたいに…(笑)。

ところで文化放送がまだ四谷にあった頃、公開収録に2度ほど行ったことがあります。ラジオを通してでしか知らなかった世界を垣間見ることができて幸せでした。その頃、よく聴いていたのが「博物館」や「驛舎」という曲です。ファンの間では人気の高い曲。実はシングル曲よりアルバム曲を選ぶファンが多いんです。

さださんの曲作りは、四季の移り変わりや日常の些細な出来事、誰もが抱える悩み、世界で起こってることに対しての憂い、ふとした喜びなどを凝縮し、浸透しやすいメロディで完成されていると私は思います。

1994年に『セイ!ヤング』は終わり、たまに単発で放送されたりはしていますが、その継承はテレビ番組の『生さだ』に受け継がれました。

このITの時代にハガキしか受け付けないというアナログな進行。なので、この時期の郵便関係の値上がりは大変痛い。最後に『セイ!ヤング』の人気コーナー「深夜の句会」から、私が覚えている常連リスナーの句をひとつ。

セーターを 電信柱で 編むゴジラ

2017.07.24
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  YouTube / ひのえ利穂


  YouTube / ever green
 

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1966年生まれ
太田秀樹(ohtachan)
さだまさしの音楽と寄り添ったことはあまりなかったけど、「夢供養」というアルバムはガールフレンドが貸してくれたのでよく聴いてました。別の友人からもライブがめっちゃ面白いと誘われたけど、行かずじまい。私もまだまだです。
2017/07/25 14:58
1
返信
カタリベ
1971年生まれ
キマグレ絶望11人いる'16
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