2016年 9月22日

80年代はビートルズファンにとって失われた10年だった

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ビートルズの公式ドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」が日本で劇場公開された日
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photo:UNIVERSAL MUSIC JAPAN  

ビートルズの46年ぶりの公式映画『EIGHT DAYS A WEEK』が上映されている(2016年9月末現在)。

私は御多分にもれずビートルズ・ファンだ。ポール・マッカートニーの東京ドーム公演は計10回見て、ロンドンのウエンブリーアリーナでも2回見た。10万円武道館も行った。90年の初来日時にはコネを駆使して記者会見の招待状を手に入れ、寒風吹きすさぶエムザ有明の外に3時間並んで最前列ど真ん中で見た。自分の目でポールを見ることができるのみならず、ポールの視界に自分が入っていると思うだけで卒倒しそうだった。

80年12月5日にはジョンの5年ぶりのアルバムが出るのに学校なんて行ってられるか、と高校を休んで開店と同時にレコード屋さんに駆けつけた。ジョージもリンゴも生で見た。アビーロードスタジオの中にも入ったし、リバプールで聖地巡礼もした。そんなどこにでもいる普通のファンだ。

80年代はビートルズ・ファンにとって失われた10年だった。80年1月のポールの逮捕劇に始まり、12月にはジョンが凶弾に倒れた。残された3人はツアーもやらず、このまま一生誰のライブも見ることができないものだと思っていた。それを考えたら武道館公演に大枚はたくことなどお安い御用だ(本当はちょっとびびった)。

試写会でひと足先に見せてもらったが、この『EIGHT DAYS A WEEK』はライブに焦点を絞ったビートルズの伝記映画で、アンソロジーの短縮版と思ってもいい。監督はロン・ハワード。本編110分に、劇場公開版は65年8月15日のNYシェイスタジアム公演が30分(完全版ではなく、2曲カットされている)。見たあと同じくビートルズマニアであるトライセラトップスの和田唱と感想をぶつけあったらほぼ同じことを思っていた。

まずシェイスタジアム公演の映像は音をかなり差し替えてある。このライブはロックバンド初のスタジアム公演という歴史的意義はあるもののブートで聴くことができる実際の演奏はよくない。よってジャイルズ・マーティン(故ジョージ・マーティンの息子)が苦渋の決断をしたのだと思う。映画そのものはすぐにソフト化されるらしいが、シェイスタジアムは含まれないらしい。

映像や写真素材は世界中のファンから募っただけあって、見たことのないもの、よく保存してあったなと思うものが多かった。日本公演は6月30日の映像。これはマイクスタンドのネジが緩く、ポールが何度も手で押さえるので有名だ。バンドが疲弊してツアーに嫌悪感を抱き始める過程での使用だったので、極東の島国まで来てこんな劣悪な環境で演奏させられた、ということを示したかったのか。66年に放送されて以来公になっていない7月1日の映像を期待していただけに残念だった。

和田唱と同じくらいビートルズ話ができる友達が私にはもうひとりいる。チェッカーズのリーダー、武内享だ。2013年のポールのドーム公演を彼と見に行った。その話は次回に。

2016.10.06
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  YouTube / 映画 KADOKAWA
 

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カタリベ
1962年生まれ
佐々木美夏
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