12月18日

映画としても傑作で、音楽としても秀逸な「愛と青春の旅だち」

56
1
 
 この日何の日? 
パラマウント映画「愛と青春の旅立ち」が日本で劇場公開された日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1982年のコラム 
中森明菜の著書「気になる視線 私をつかまえて」文章から垣間見える本気と二面性

ムーンライダーズ「マニア・マニエラ」1982年にCDだけがリリースされた先鋭的作品

ラストツアーの地はジャパン「はじめての追っかけ」お姉ちゃん篇

80年代アメリカの影、ベトナム帰還兵を描いた「ランボー」と「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」

韓国からみたシティポップ:中原めいこ「2時までのシンデレラ - FRIDAY MAGIC」

まさに時代のど真ん中!「欽どこ」から生まれた三つ子ユニット “わらべ”

もっとみる≫



photo:サントラがいっぱい  

「今まで観た中で一番好きな映画はなんですか?」って質問される時、「映画っていろんなジャンルがあるし、好きな映画はたくさんあるから、1本に絞るのは無理」って答えることにしているのだけど、あえて選ぶとしたら、僕は「愛と青春の旅だち」と答える。

「愛と青春の旅だち(原題:An Officer and a Gentleman)」が公開されたのは1982年12月、僕が高校2年生の時だ。

リチャード・ギア演ずる海軍士官学校に入学するザック・メイヨの成長と友情と愛の物語。僕はガキの頃から、男の尊厳が描かれる戦争や軍隊ものの映画が大好きで、この映画は戦闘シーンはないものの、男の孤独と尊厳が見事に描かれていて、実に素晴らしく、そして感動的である。

厳しい訓練に耐え抜き、見事に海軍士官になったザック。その指導者であるルイス・ゴセット・ジュニアが演じる鬼軍曹エミール・フォーリーとその立場が逆転する卒業の日のシーン。何度観てもこの名シーンで、僕は必ず号泣する。

そう、この映画は「愛と青春の旅だち」というタイトルから勘違いされがちだけど、単純な恋愛映画ではないんです。もちろん恋愛映画としても一流で、映画のラストでザックが工場で働くポーラを迎えに行くシーンでも、僕は鼻水垂らして大号泣するんだけどね。

しかし、1990年公開の「プリティ・ウーマン」でもそうだけど、リチャード・ギアは、女性を迎えに行くシーンを演じさせたら天下一品です。皆さんもそう思いませんか。

さて、映画の内容の話はこのくらいにして音楽の話に移りますが、この「愛と青春の旅だち」という青春感動巨編を見事に演出しているのが、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌った主題歌『愛と青春の旅だち(原題:Up Where We Belong)』です。

事実、この曲は、この年のアカデミー歌曲賞を受賞していて、映画を観たことない人でも、この曲はきっと一度は耳にしているのではないでしょうか。しわがれ声のジョー・コッカーと甘い美声のジェニファー・ウォーンズのデュエットが見事にマッチング、素晴らしい映画音楽に仕上がっています。

良い映画には良い曲がつきもので、映画が良いから曲も良くなるのか、曲が良いから映画も良くなるのかわかりませんが。僕が好きな映画は、今の昔も音楽が素晴らしいものばかりです。

やっぱり、音楽と映画は切り離して考えることができないですよね。皆さんが一番好きな映画音楽ってなんですか?

2016.08.21
56
  YouTube / Hernán Ruiz Nauto


  YouTube / fritz51317
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1966年生まれ
関根 光展
先日BSで38年ぶりに観たら、やっぱりあのシーンとあのシーンで号泣。時を超え、人生の垢にまみれた中年オヤジの心をもスカッと洗い流してくれる名作ですね。
2020/05/15 14:34
0
返信
カタリベ
1965年生まれ
藤澤一雅
コラムリスト≫
21
1
9
8
5
グーニーズ、シンディ・ローパーの歌声が残した濃密なキスマーク
カタリベ / 藤本 真
39
1
9
8
1
1982年のアカデミー歌曲賞は名曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」
カタリベ / DR.ENO
40
1
9
8
4
薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」と 南佳孝「スタンダード・ナンバー」の関係はいかに?
カタリベ / 鈴木 啓之
21
1
9
8
4
渡辺典子は劇伴シンガー!? 数多の映画をサポートした女優気質の歌唱力
カタリベ / 鎌倉屋 武士
74
1
9
8
4
1984年夏、公園通りのディスコ「渋谷ラ・スカラ」に鳴り響くフットルース!
カタリベ / 本田 隆
27
1
9
8
1
80年代が持ち得た寛容性「の・ようなもの」シー・ユー・アゲイン・雰囲気
カタリベ /  白石・しゅーげ