10月25日
35年前のアカデミー歌曲賞は名曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」
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photo:Discogs  

今日はアカデミー賞です。このアカデミー賞、映画好きにとっては大注目の大イベントですが、私にとっては音楽、特に歌曲賞も気になるところで毎年注目しています。近年で最も注目されたのは、やっぱり『アナ雪』の「レリゴー」だったでしょうか。

80年代の受賞曲に目を向けると、エイティーズの定番曲がずらっと並びます。ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズの「愛と青春の旅立ち」、アイリーン・キャラの「フラッシュダンス… ホワット・ア・フィーリング」、スティーヴィー・ワンダーの「心の愛」、ベルリンの「愛は吐息のように」(デンジャー・ゾーンじゃないんですね)など名曲揃い。映画以上に印象に残ると言ってもいいほどパワーある楽曲群です。

そんな80年代アカデミー歌曲賞のなかで私がいちばん好きな楽曲。それは、81年受賞、映画『ミスター・アーサー』からの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」。今からちょうど35年前になります。まず邦題がいいですよね。原題は「Arthur's Theme(Best That You Can Do)」なんですが、われわれ日本人には最初のサビの “New York City” が耳に残ります。ダドリー・ムーとライザ・ミネリによる映画と曲の雰囲気からいっても “セレナーデ” という言葉はぴったりですね。

次に注目はソングライター陣。まさに当時の最強布陣といった面々です。まずは、誰もが認めるソングライター界の巨人、バート・バカラック。カーペンターズやディオンヌ・ワーウックなど、代表作を今さら説明する必要もないでしょう。

続いて、そのバカラックの当時の夫人キャロル・ベイヤー・セイガー。シンガーとしては、AOR名盤『キャロル・ベイヤー・セイガー』が有名、ライターとしては、バカラックと共作の「愛のハーモニー」(ディオンヌ&フレンズ)、「オン・マイ・オウン」(マイケル・マクドナルド&パティ・ラベル)など、他には「007私を愛したスパイ」(カーリー・サイモン)、「恋はゴキゲン」(フィル・コリンズ)など、スーパーヒットが並びます。

さらに、私がシンガーとしても敬愛をやまないピーター・アレン。オーストラリア出身の彼はオリビア・ニュートン=ジョンの「愛の告白」の作者として知られます。メリサ・マンチェスターやリタ・クーリッジで知られる「あなたしか見えない」をキャロル・ベイヤー・セイガーと書き上げたり、竹内まりやに「FLY AWAY」を書き下ろしたりもしてます。それぞれ自身でもセルフカヴァーしているのですが、これがせつないのなんの。非常に哀しく歌い上げるのが特徴でもあります。92年エイズで亡くなってしまいますが、彼の生涯を描いたミュージカル『ボーイ・フロム・オズ』が本国オーストラリアやブロードウェイでヒットしました。

そして最後のひとりはこの曲を歌うクリストファー・クロス。デビュー・アルバム『クリストファー・クロス』が前年のグラミー賞で主要5部門を受賞、ノリに乗っているこの時期に制作したこの楽曲で “グラミー受賞の翌年にアカデミー受賞” という離れ業を達成しました。

まあこれだけの最強のライター布陣で悪い曲ができようもない、生まれるべくして生まれた名曲だったわけです。勿論、クリストファー・クロスの透き通る美声もこの楽曲の魅力のうちのひとつですけどね。バリー・マニロウやルーマーによる素晴らしいカヴァーも存在しますが、特に聴いてほしいのはピーター・アレンによるセルフ・カヴァー(ライヴ)。号泣必至です。

2017.02.27
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カタリベ
1968年生まれ
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