カルチャー・クラブが16年ぶりに来日! 第一報を見て目を疑った。チケット代が1万3,500円である。私の心の何かがメラメラと燃えた。ニューオーダーですら1万円だったのに! だが仕方がない。だって32年ぶりに観るんだもの。1981年結成以来のオリジナルメンバーでカルチャー・クラブがやってくるんだもの。
1984年6月、武道館で観た初の外タレコンサートがカルチャー・クラブだった。心臓バクバクだった割には、前座の中川勝彦のことばかり覚えている自分が悔しい。その時のチケット代はS席4,500円。友達のお姉さんが、渋谷109の階段に並んでチケットぴあで取ってくれたんだっけ。大顔連(by8ビートギャグ)のはずなのに、2階席からステージは遠く、ボーイ・ジョージのご尊顔はよく見えなかった。それでも美しくカワイイその姿に胸がキュンキュンしたのを思い出す。
そして2016年6月22日。仕事終わりで急いでZepp東京へ向かう私の心臓はやっぱりバクバクしていた。客層は中高年の同世代がほとんどで、親子連れやゲイカルチャー系の方々、ボーイ・ジョージのコスプレイヤーもチラホラ。開演前のSEにハワード・ジョーンズが流れたりして、嫌でもムードは盛り上がる。定刻より少し遅れてメンバー登場。ホーンセクションやバックコーラスを従えた大人数の賑やかな舞台(さすがにヘレン・テリーはいなかったけど)。「チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド」で幕を開け、「イッツ・ア・ミラクル」で盛り上がり、「タイム」で涙ぐみ、アンコールの「カーマは気まぐれ」で大合唱!
マイキー変わらねー! ロイ・ヘイ、ノリノリすぎ! ジョン・モスはちょっとお疲れか!?(笑) ジョージはキーは下げていたものの軽やかでソウルフルな素晴らしい歌声を披露してくれた。「今日は日本のテレビ番組の収録があったよ」などとおしゃべりをたくさん挟みつつも、どうやら体調がよろしくなかったようで、前日より何曲か曲数を減らしていたみたい。「ヴィクティムズ」と「戦争のうた」と、ボウイのカバー「スターマン」が聴けなかったのが心残りではある。
この32年の間に幸も不幸もいろいろなことがあった。きっと観客の誰もがそんないろいろを抱えてミラクルを観に来ていたんだろう。全員の上に平等にキラキラと降ってきた名曲の数々! 素敵なステージをありがとう、カルチャー・クラブ♡
2016.07.17
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