11月23日

ブルハだ、RCだ、ボ・ガンボスだ!秋の夜長に聴きたい80年代ロック秋うた名曲10選!

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愁いも含んだ“秋うた”を、ロックでどうぞ


早いものでもう秋である。この時期、読書もいいが、音楽を聴いて過ごすなんてのもなかなかオツなものだ。でもクラシックを聴くんじゃ、ありきたりでツマラない。たまにはロックなんてどうだろう?

なんでそんな提案をするかというと、今回「秋の夜長に聴きたい80年代ロック秋うた名曲10選!」というテーマでRe:minder編集部から原稿依頼を頂いたからだ(笑)。秋の夜に似合うロックかぁ…… ワタクシ、こういう難題を出されると燃えるタイプなんすよ、エエ。

秋は「愁い」が似合う季節。「愁」という字をよく見てほしい。そう、「秋の心」と書くのだ。今回は、ちょっと切ない曲も交えつつ10曲選んでみた。かなり私の趣味に走って恐縮だが、ぜひこの順番で聴いて、秋の夜、たっぷりロックに浸っていただきたい。

いつかどこかで / JITTERIN'JINN(1989)


名曲『夏祭り』でおなじみのJITTERIN'JINN。あの曲も切ないけれど、ファーストアルバム『DOKI DOKI』の最後を飾るこの曲も、実に切ない。

自分を優しく包んでくれた彼女を置いて街を出る主人公の男。このままじゃ二人ともダメになる。「きっといつか どこかで会えるさ」…… その気持ちを、女性が歌うのがイイのよ。春川玲子の無機質なヴォーカルが逆に沁みる。



デーゲーム / ユニコーン(1989)


メンバーと全然関係のないお爺さんがジャケット写真を飾る、ユニコーンの大傑作アルバム『服部』に収録。テッシー(手島いさむ)の作品だ。

秋の夜長に、なんで「デーゲーム」なんだ?―― という野暮なツッコミはよしてもらいたい。イイんだよ、切ないんだから。「つまらない朝 着そびれたユニフォーム」「出る幕もない ベンチウォーマー」……野球好きなら、気持ちわかるよね?

BYE-BYE / 有頂天(1986)


ナゴムレコード主宰・ケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が率いる有頂天のメジャーデビューシングル。有頂天までメジャーに行くのかぁ…… と当時複雑な心境になったのを覚えている。

天才・ケラは80年代半ば、いったい何に対して「BYE-BYE」と言っていたのだろう? もしかすると「80年代」そのものか。結局バンドとはバイバイして、本格的に演劇方面に行ってしまうのだが。



爆裂レインコート(胎児の夢) / LÄ-PPISCH(1988)


セカンドアルバム『WONDER BOOK』収録曲。独特の世界観を持つ上田現が逝ってもう14年になるけれど、彼が創った幻想的なこの曲は決して古びない。

 笑ってる人が好きさ
 もちろん私も笑ってるよ
 だけどうごめく人ゴミの中で
 はずかしいね 大の男が泣いてしまいました

―― このフレーズ、何度聴いても泣ける。傑作。

ボーイハント / GO-BANG’S(1989)


GO-BANG’Sも今聴くと、なんか沁みるんだよなぁ。本曲は、彼女たち最大のヒット曲『あいにきてI・NEED・YOU!』のカップリング曲で、コニー・フランシスのカヴァーだ。日本語詞は森若香織が自ら手掛けている。

 だれかに愛されたら 眠れるかしら
 新しい恋ができる 勇気をください

売れ線の曲を書く一方、その裏でこんなカヴァーを披露する森若の才能と歌声に浸ってほしい。



ペテン師、新月の夜に死す! / 筋肉少女帯(1988)


秋の夜に、月を見ながら筋少なんてどうすかね? メジャーデビューアルバム『仏陀L』の掉尾を飾るこの曲、大槻ケンヂが敬愛する江戸川乱歩の世界+

 ペテン師の屍は
 やっぱり「きつねのかわごろも」
 みたいなんだろうかねえ?

―― という箇所は、中原中也の詩「汚れっちまった悲しみは たとえば狐の革裘」へのオマージュか。文学が詰まったハードな一曲。

多摩蘭坂 / RCサクセション(1981)


アルバム『BLUE』に収録、RCファンにこよなく愛されている名曲。実際にある坂で(正式な地名は「たまらん坂」)、国立と国分寺の間にあるこの坂のそばに清志郎はアパートを借りて住んでいた。

 お月さまのぞいてる
 君の口に似てる
 キスしておくれよ 窓から

―― 清志郎の詞には月がよく出てくるが、このフレーズをあのヴォーカルで歌われた日にゃ、もうたまらんっす。



夕暮れ時のさびしさに / たま(1990)


1990年にたまのサードシングルとして発売されたが、それよりずっと前、80年代半ばに作られた曲。

 夕暮れ時のさびしさに
 ひとりお米を研いでます

―― は知久寿焼の実体験で、女性と同棲していた頃、隣の寺から聞こえてくる太鼓の音を聴きながら玄米を研いでいたらしい。日々の生活の中での「さびしさ」が本曲をリアルなものにしている。私の中では、これはロックっす。

ラブレター / THE BLUE HEARTS(1989)


ブルハのサードアルバム『TRAIN-TRAIN』からのシングルカット曲。彼らがバラードをシングルにしたのはこれが初めてだった。

行ってしまった恋人に書くラブレター、という設定が実に切ない。「新しいステレオを注文したよ」と手紙に書いたって、もう彼女は戻って来はしないのだ。それでも「あなたよ あなたよ しあわせになれ」と願う男。君も幸せになれますように。

夢の中 / BO GUMBOS(1989)


大学時代、私はずっとBO GUMBOSばっかり聴いていた時期がある。ライヴにも通った。中でも、聴くたびに心で泣いていたのがこの曲だ。

 淋しいよって泣いてても
 何ももとへはもうもどらない

―― どんとが逝って、もう20年以上が経つ。どんとは居なくなったが、どこか新しい「祭りを探して」漂って生きたい、今もそう思っている。





――「秋の夜長に聴きたい80年代ロック秋うた名曲10選!」、いかがだっただろうか。選んでいたら自然と、私が大学時代に聴いていた曲ばかりになった。今度この曲順でカセットテープ、作ってみようかな。

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2022.09.27
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カタリベ
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