「アナーキー・イン・ザ・U.K.」言わずと知れたパンクロックバンド、イギリスパンクブームの火付け役とも言えるセックス・ピストルズの代表曲。1976年11月に発売されたデビューシングルであり、後の1977年10月に発売されたアルバム『勝手にしやがれ』にも収録された。
パンクブームは長く続いたとは言い難いが、40年も前の曲ながら今もどこかで流れ続けているような、いつまでも脈々とミュージシャンに影響を与え続けているような、そんな曲に思える。プロ、アマ問わず、ロックバンドをやったことのある人で「アナーキー・イン・ザ・U.K.」を知らない人は殆どいないのではないか? と思ってしまうほどである。
その証拠に、と言うのは大袈裟かもしれないが、有名なところでは1988年にメガデスがカヴァー、1991年にはモトリー・クルーがカヴァーして、それぞれのアルバムに収録している。
オリジナルの形を引き継ぎつつも、しっかりとメガデス風、モトリー・クルー風になっていて、その違いだけでも満足してしまう。シンプルな曲だけに過度なアレンジは原曲の良いところが消えてしまいそうだが、と言うよりも、下手に手を加えることは許されないくらいにピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」という存在が確立されているのだと思う。
パンクやロックに限ったことではないが、良い曲は良いしカッコいい曲はカッコいい。名曲はその音楽シーンに大きな影響を与えたり、聴いた人の心に生き続けたり、たとえ時を超えて時代に合わせて変化し進化し生まれ変わったとしても、オリジナルを知っている人達には色褪せずに輝いてみえる、そういうものかもしれません(オリジナルを超えるカヴァーもありますけど、やはりオリジナルあってのカヴァーですよね)。
セックス・ピストルズ、メガデス、モトリー・クルー、それぞれの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」を聴いてみてください。
2016.11.26
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