念願の洗口液「リステリン・トータルケア」を買った。話すと長くなるので割愛するが、わが家では値段が高いから買ってもらえなかったやつだ。
その日部下と外に昼食を取りに出たのだが、帰り道にある薬局の店頭でリステリンの安売りをしており、これは千載一遇と思い、おもいきって購入したのだ。
早速会社に帰って使ってみたのだが、あまりのうれしさと強烈な刺激で涙がでてきた。
部下「どうでした?」
私「いや~長年の夢がかなったよ。ありがとう」
おもわず部下にお礼まで言ってしまった。
その時どんな味なのか感想を聞かれたので「アメリカ人が好きそうな味」と答えたのだが、その「アメリカ人が好きな味ってどんなのですか」とさらに質問され、「ルートビールみたいな味」と答えた。「ルートビールってどんな味ですか」と更に深く聞かれたので「グーグルで調べろ」と答えた。
しばらく部下がカチカチしていたら「これですか?」とパソコンの前に呼ばれた。
「そ~そ~コレコレ」
画像検索された画面にはルートビールと、味が結構似ているドクターペッパーなどが並んでいた。そこから「ドクターペッパーも懐かしいよね」という話になり、続いて「懐かしい飲料」というキーワードで検索した。すると出るわ出るわ「鉄骨飲料」や「ウィリー」「kilala」「アミノ式」「エネルゲン」などなどが映し出された(注:仕事をしていない訳では無い)。
画像を俯瞰してみると80年代に発売されて消えていった商品が多いのに気が付く。飲料に限らずだが、こうしてみると80年代って結構チャレンジというか攻めの時代であったことがわかる。
音楽でも同じ事が言えるのではないだろうか。例えば80年代初頭に突然現れて、日本男児を虜にしたノーランズもそうとうな攻め上手であったと思う。
カタリベの端くれなのにうまく語れないので、取りあえずPVを観ていただきたいのだが、「セクシー・ミュージック」(81年)というタイトルなのに全然セクシーじゃないのである。でも視点を変えてみると相当セクシーなのである。セクシーの逆張りというか、裏返しというか、ストレートな攻め方ではなく搦め手なのである。
このダサイけどセクシー、セクシーだけどダサイという今まで有りそうで無かったチャレンジは、80年代に生み出された数々の「意外な角度からの攻め」の先駆けとなったのではないだろうか。
ちなみに私にとっての80年代「意外な角度からの攻め」ナンバーワンは武田久美子の写真集『My Dear Stephanie』(89年)である。当時、貝殻でビキニというチャレンジに対し、あまりのうれしさとその強烈な刺激で涙がでた次第であった。
2018.04.04
YouTube / zztops003
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