僕が「KISS」を意識した、というか聴き始めたのは小学5年生の時、曲は「ハード・ラック・ウーマン」だった。まだガキだったけど洋楽を結構聴いていた僕は、白塗りの化粧と奇抜な衣装のハードロックバンドとしてKISSの存在は知っていた。 「ハード・ラック・ウーマン」は1976年に発売された5枚目のスタジオアルバム「地獄のロックファイアー」に収録されていて、オリジナルメンバーとして現在も頑張っているギターのポール・スタンレーがロッド・スチュワートに歌ってもらおうと作った曲。リード・ヴォーカルはドラマーのピーター・クリス。ほんとに美しいロックバラードである。シングル・カットもされて全米15位まで上昇している。僕はこの「ハード・ラック・ウーマン」の曲の美しさと見た目のギャップから、あっという間にKISSの虜になってしまった。 本格的にKISSを聴き始めたのは中学に入ってからで、KISSで一番好きな曲は今でも「ラヴィン・ユー・ベイビー(I Was Made For Lovin' You)」だ。この曲は1979年5月に発表されたキッスのシングル曲で、アルバム「地獄からの脱出(Dynasty)」に収録されている。米ビルボード・シングル・チャートの11位まで上昇。ミリオン・セラーを記録し、グループにとって2番目のゴールド・シングルとなったほか、日本、ヨーロッパ、オーストラリアをはじめ世界中で大ヒットを記録したので、ハードロックを聴いてこなかった人でも一度は耳にしているであろう名曲である。 70年代後半に世界中を席巻したディスコ・ブームに呼応する形で大胆なディスコ・ビートを導入。ダンサブルな16ビートのリズムにハードなギター・サウンドを乗せた楽曲「ラヴィン・ユー・ベイビー」。僕はあまりにカッコイイのでお年玉貯金でシングルを買ったんだ。だからこれが僕のファーストキッスだね(笑)。 僕とKISSには小学校時代に忘れられない思い出がある。自分でいうのもなんだけど、僕は小学校の頃、勉強もスポーツもなんでもトップで神童だった。要は早熟だったんだけどね。小学校の1年生~中学3年生まですべての学年、学期で学級委員だったので、先生からも結構期待され、贔屓され、可愛がられていたんだ。僕はこの頃からデューク東郷(ゴルゴ13)と同じように自分を第三者的に見ることができたので、先生の前では優等生で、友達の中ではガキ大将と、うまく立ち回っていたんだ。 小学6年生の時に市の読書感想分コンクールがあって、僕は金賞を取って商品として2000円分の図書券を貰うことになる。この図書券で何か本を買って、何の本を買ったか学校で発表するんだけど、この時何故か僕はいい子ちゃんを辞めてKISSの写真集を買ってしまうんだな。担任の先生だけではなく、職員室、校長まで僕がKISSの写真集を買ったとザワザワした、という楽しい思い出でした。
2016.03.27
VIDEO
YouTube / mymostfamousmusics
VIDEO
YouTube / satamikoR
Information