時代はブルース・リーからジャッキー・チェンへ
ジャッキー・チェンの監督・主演映画『プロジェクトA』が公開されたのは1984年2月25日。この映画はいわゆる時代劇調のカンフー映画に終止符をうった作品だと思う。
時代はブルース・リーからジャッキー・チェンへと変わりつつあった。確かにブルース・リーの人気は昔も今も凄まじいが、私が子どもだった頃は断然ジャッキー派だった。というのも、やはり『プロジェクトA』の内容がとてもよかったからだ。
ジャッキーすげえ!度肝を抜いたド派手なアクション
ストーリーは単純明快で、海賊を退治しに行く!ただそれだけなのだが、今やカンフー映画の大御所、サモ・ハン・キンポー、身軽で2枚目も3枚目も自在な演技ができるユン・ピョウ、そしてジャッキー・チェンのゴールデントリオ… 幼少期に一緒に育った彼ら3人のバトルシーンの息の合い具合が素晴らしいのだ!
アクションはとにかく派手で、自転車、カンフー、吊り輪と色々とあるが、度肝を抜いたのは時計台から落ちるシーンであろう(本編に使われたのはスタントマンという話もあるけれど)。それを観た当時の子ども達は皆「ジャッキーすげえ!」と感動したものである。
もっとも、今思うと… だが、カンフーシーンや数々のアクションシーンは本当に素晴らしいが、単に無茶をやって受けてるようにも思えるが… いやいや、その “ジャッキー魂” はとにかくウケたのだ!
子ども心をくすぐった映画主題歌「東方的威風」
『プロジェクトA』はとにかくアクションシーンが多い上に子どもが真似したくなるシーンがとにかく多かった。さらに主題歌の「東方的威風」が子ども心をくすぐったのだ。
何年後かに日本のお笑い芸人が結構真似をしていて、それを観るたびに『プロジェクトA』を観直したものである。そこで思い出したのは、適当に歌う子どもが全国に増殖し、それを聴いた親が『プロジェクトA』を観るという現象。
ほかにも、私の周りの一部洋楽ファンには「この曲がなければ洋楽に目覚めなかった」とも…。大人になってこの曲を聴くとノスタルジーに浸る一方で「ジャッキーみたいに身体が動けたらなあ」と思う。だが、ジャッキーはこれまで度々引退をほのめかしていたがいまだに健在だ!
やっぱりすげえぜ、ジャッキー!!
2020.02.24