オススメ!洋楽と邦楽の名曲をマッシュアップしたこの3曲
バブル期だからこそ、できたのかなぁ~と思う、1986年と1987年のクリスマスイブに放送された『MERRY X'MAS SHOW』(日本テレビ系)。
前回の『伝説の音楽番組「MERRY X'MAS SHOW」こんな番組2度とできない! '86 - ①』に引き続き、今回は1986年放送分の2回目です。
この年の放送で披露されている17曲の中から、今回のコラムで紹介したい曲は、番組のオリジナル編曲で、洋楽と邦楽の名曲をマッシュアップした3曲。これこそ、読者の皆さんに観て頂きたい本命のセッション。実に素晴らしい仕上がり、感動すること間違い無し!
サンタナに捧げた鈴木雅之とアルフィー桜井賢のセッション
まず1曲目は「別れても好きな人 - Dedicate to SANTANA」。
ロス・インディオス&シルヴィアの「別れても好きな人」とサンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」のマッシュアップ。鈴木雅之と桜井賢(THE ALFEE)のセッションで、とにかくアレンジが秀逸。
「別れても好きな人」と「ブラック・マジック・ウーマン」が何の違和感もなくひとつになって、黒サングラスの二人が真面目にふざけてるところがとにかくカッコイイ。KUWATA BAND の河内淳一のギターも、サンタナに捧げるという言葉通り、ちゃんと SG 使ってて最高です。このセッションを観終った時、僕は感動のあまり鼻水たらして泣いていました。
ミリタリールックのキャンディーズ? 松任谷由実、アン・ルイス、原由子
2曲目は「年下の男の子 - Dedicate to CHORDETTES」。
松任谷由実、アン・ルイス、原由子の女性3人組によるセッション。キャンディーズの「年下の男の子」とザ・コーデッツの「ミスター・サンドマン」のマッシュアップ。アメリカ海兵隊風のミリタリールックの3人が妙に色っぽく、実にかわいい。こちらのセッションもアレンジが秀逸で、「年下の男の子」と「ミスター・サンドマン」が見事にひとつになっています。ちなみにコーデッツはアメリカの4人組ガールグループで、名前を知らない人もいるかもしれませんが、「ロリポップ」で有名と言えばわかるのでは?「♪ ロリポップ ロリポップ…」と歌うあの「ロリポップ」です。
桑田佳祐が歌う、前川清ふうビーチ・ボーイズ
3曲目は「長崎は今日も雨だった - Dedicate to BEACH BOYS」。
桑田佳祐が前川清ふうに歌い上げます。コーラスは、泉谷しげる、吉川晃司、高見沢俊彦、中村雅俊。ユニット名は「BEACH FIVE」というのだから笑えます。ザ・ビーチ・ボーイズの「サーファー・ガール」って「長崎は今日も雨だった」とこれほど自然にひとつになるのか、とビックリ!
僕がビデオデッキを手に入れたのは1988年。『MERRY X'MAS SHOW』が放送された当時は、まだテレビを録画するなんて簡単にはできなかった。再放送もされていないし、見逃した方もきっと多いはず-- このコラムを切っ掛けにクリスマスイブの伝説を思い出してもらえると嬉しい。
■ MERRY X'MAS SHOW(1986年12月24日放送)
スタジオ出演
明石家さんま(司会)
KUWATA BAND(桑田佳祐、河内淳一、今野多久郎、琢磨仁、小島良喜、松田弘)/ 松任谷由実 / 泉谷しげる / アン・ルイス / 中村雅俊 / 吉川晃司 / ARB / 鮎川誠 / 原由子 / トミー・スナイダー / 小林克也
VTR 出演
チェッカーズ / 忌野清志郎 / THE ALFEE / DEKAPAN(依田稔)/ 鈴木雅之 / BOØWY / SUE CREAM SUE / 山下洋輔 / 三宅裕司 / 小倉久寛 / スーパー・エキセントリック・シアター※2018年12月18日に掲載された記事をアップデート
2019.12.20