先日都内の書店をブラブラしていたら、雑誌コーナーで昔愛読していた「BOMB(ボム)」というアイドル雑誌(学研)を発見した。
「この雑誌まだあったんだ~」
懐かしさのあまり手に取りそうになったが、アラフィフの小生がアイドル雑誌を立ち読みする姿を知り合いにでも見られたら痛恨の極みになってしまうので我慢した。
私とBOMBの出会いは、1984年に「菊池桃子」が表紙を飾った時だった。
「のあっ!何だこの可愛い娘ちゃんは!!」
震える手で雑誌をつかみ取り、レジでお会計を済ませてダッシュで家に帰ったような気がする。同誌の人気連載「パンツの穴」は、菊池桃子主演で映画化されたのだが、思春期の私にとっての「エロ度」は結構ハイレベルであった。
同年、同じく表紙を飾った「宇沙美ゆかり」を見たときも、
「げふっ!何だこの可愛い娘ちゃんは!!」
震える手で雑誌をつかみ取り、レジでお会計を済ませてダッシュで家に帰ったような気がする。彼女も後に、あだち充原作の「みゆき」という映画に主役出演している。
さて、一体「アイドル」とは何者なのか?
ググってみた。曰く「成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物」であるらしい。また、一流のアイドルとは「手が届きそうで届かない存在」と定義されている。詳しくは「アイドルWikipedia」で調べて欲しい。
その中で「存在そのものの魅力」より「音楽スキル」が主たる職業能力である場合は「アーティスト」「ミュージシャン」に分類されるとある。
逆に取れば、可愛い娘だけど「音楽スキル」がない人は間違いなく「アイドル」に分類されると言うことである。とすれば、私の生活の中で、菊池桃子も宇沙美ゆかりも間違えることのない真性の「アイドル」だったということになる(ゴメンナサイ…)。
当時高校生だった私は、せっせと菊池桃子や宇沙美ゆかりのグラビア写真を切り抜き、クリアファイルに入れては下敷き代わりにしていた。またGOROやDUNKなどその他のアイドル雑誌からもせっせと切り抜き、スクラップブックを作っていた。
それから10年、まさかその時の経験が役に立つとは思いもしなかった。
新聞社に入社した当時はまだパソコンが珍しく、記事の保存は切り抜きスクラップと決まっていた。同僚を横目に、チョキチョキとリズミカルに切り抜く私。ちょっと鼻高だった。
「ありがとう、桃子ちゃん、ゆかりちゃん。こんなところに私の職業能力があったよ!」
2016.06.20
YouTube / kmkd34
YouTube / 天空剣極楽丸
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