すっごい大好きなアーティストなんだけど、1枚もアルバムを買おうと思わない。
そんなアーティストいるか? と思うかもしれませんが、私にとっては、アル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)がそれに当たります。彼のパロディを音だけで楽しむなんて、あり得ないですもんね。
マイケル・ジャクソンのパロディ「今夜もEAT IT」を観たときは本当に爆笑しました。チキンの引っ張り合い、爆発してしまうギターソロ、そして最後は何故かスリラー! 小学生でも笑えるバカバカしい笑いをこんなに一生懸命やってる人は初めて見ました。
「今夜もEAT IT」「FAT」で有名になったアルですが、現在までまあ懲りずに(失礼)、色んなアーティストをパロってます。マドンナ、ニルヴァーナ、クーリオ、エミネム、更には『スター・ウォーズ』や『ジュラシック・パーク』『フォレスト・ガンプ』などなど(フォレスト・ガンプでは、ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカのヒット曲「ランプ(Lump)」を「ガンプ(Gump)」にして)。
中でも私が好きなのはマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」ならぬ「ライク・ア・サージャン(外科医のふりして)」。ディテールが細かく、『裸の銃を持つ男』などを製作した ZAZ チームの映画のようなギャグも満載、パロディというよりも “ショート・コメディー・ムービー” とも言える傑作です。余談ですが、英語の試験で Surgeon(サージャン)を含む長文問題があって、非常に助かった思い出があります。
最近ではファレルの「ハッピー(Happy)」のパロディ「タッキー(Tacky)」で笑わせてくれました。80年代に YouTube があったら、当時世界中でもっと人気者になってただろうと思います。また反対に現在 YouTube があるからこそ、今でも衰え知らずの現役であるとも言えるでしょう。
ちなみに、そもそも彼はポルカの世界的演奏者。どちらが本業かわからなくなってしまいましたが、パロディーにポルカを活かしたり、本格的ポルカアルバムもリリースしてます。アルバムは手を出しにくいですが、PV集 の DVD は買いです(笑)。
※2016年6月24日に掲載された記事をアップデート
2018.10.23
YouTube / alyankovicVEVO
YouTube / alyankovicVEVO
Apple Music
Information