最近、足が遠のいているが、原宿にあるロックバーにしばらく通っていたことがある。入口にある額縁のようなショーウィンドウに飾られたレノンの写真の切り抜きが目印。この辺りでは珍しく朝方まで店をやっている。カウンターは大抵いつも埋まっていて、ビートルズ、ストーンズ、クリーム、レッド・ツェッペリン、レインボー、ヴァン・ヘイレン、クイーン、U2等々、70年代から80年代の名盤が絶え間なく流れている。
その店で何故か不思議とかかるのが、角川映画「戦国自衛隊」のサウンドトラックだ。
理由は単純明快、カウンターの中の一番目立つ場所にレコードが置かれているせいである。誰かが何となくそれに気が付いてリクエストしてしまうだけなのだが、このアルバムに収録された全ての曲がそれぞれ聴かせる曲ばかり。結局、最初から最後の一曲までフルで聴くことになり、気が付けば夜が明けてしまっている。
01. 戦国自衛隊のテーマ(松村とおる)
02. DREAMER(井上堯之)
03. もうなくすものはない(ジョー山中)
04. GOIN' HOME(ジョー山中)
05. 愛よ静かに帰れ(松村とおる)
06. ララバイ・オブ・ユー(ジョー山中)
07. 星空へ駆け登れ(高橋 研)
08. ENDRESS WAY(井上堯之)
09. ジャイアント・シティ(高橋 研)
10. スクリーンに雨が降る(高橋 研)
ちなみに「戦国自衛隊」は千葉真一主演のSFアクション映画。近代兵器で武装した21名の自衛隊員が戦国時代にタイムスリップ、戦国武将・長尾景虎と共に天下統一を目指すというストーリー。未知の世界へ突然投げ込まれた現代の若者たちの戸惑いなど、その内面を細かに描き見事な青春群像劇となっている。
劇中で流れる音楽が重要な役割を果たしていて、どの曲が欠けてもこの映画は成立しない。そのすべてがメインテーマであると私は信じてやまない。
2016.03.18
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