2018年 8月16日

中2のあまずっぱさを呼び覚ますっ、ニック・ヘイワードがやって来た!

36
0
 
 この日何の日? 
ビルボードライブ東京でニック・ヘイワードのライブが開催された日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 2018年のコラム 
走り続ける還暦少年!スターダスト☆レビューの全力スピリット

武道館で初ジュリー!沢田研二・古希ツアー初日ルポ(開演後バクバク篇)

武道館で初ジュリー!沢田研二・古希ツアー初日ルポ(開演前ドキドキ篇)

大江千里デビュー40周年!ジャズアレンジで聴いてみたい珠玉の名曲ベスト5

Talk & Live「Re:spect vol.2 – 人間交差点 ♪ 伊藤銀次」

ロックンロールの女番長!ジョーン・ジェット「バッド・レピュテーション」

もっとみる≫



photo:nickheyward.com  

あこがれの先輩や片思いの同級生に、バレンタインチョコを渡した。

卒業式で、制服の第2ボタンをもらった。

そんなあまずっぱい、中学時代の思い出を持つ女性は多いだろう。傍らにはきっと、発破をかける友人がいたはずだ。「ほら、先輩こっち来たよ。今がチャンスだよ!」なんて言う、友人に背中を押されたのではないか。そんなことを思い出したのは、ニック・ヘイワードが来日公演をしたからだ。

2018年8月16日、ニック来日ライブ3日目。ヘアカット100、そしてソロ初期の頃、彼の大ファンだった私は、同世代の友人たちとともに、ビルボードライブ東京へ向かった。そして、ステージを下りたときにサインをもらいやすいという席に陣取った。ビルボードライブは、1日2回公演がお約束だが、セカンドステージ後は大抵サイン会がある。

「ライブ終了後にサイン会やるなら、この席でなくてもよくない? 別に、ステージ下りたときにもらわなくても…」

と言うと、ビルボード通の友人はこう言った。

「必ずサイン会があるとは限らないよ。アーティストが疲れてて、ないときもあった。だから、ステージを下りたときに、絶対サインもらうべきだよ!」

うーん、そういうものか。他の友人たちも、「絶対、平さんにサインもらってほしい。私たちも応援する!」と言うじゃないか。

あれ、こんなこと、むかーーしもあったな。中学2年生のバレンタイン、友人に励まされながら、あこがれのN先輩にチョコレートを渡した思い出がよぎる。

肝心のライブは、ヘアカット時代から、最新アルバムの曲まで、自身のキャリアを振り返る、出し惜しみしない完璧なセットリスト。昔と変わらないキラキラ笑顔の素敵なオジサマ、ニック。もちろん、昔の曲もいいが、なにより最新アルバム『ウッドランド・エコーズ』の曲が素晴らしい。現在進行形のニック・ヘイワードを堪能できたことが、一番の収穫だった。

だが、うっとりばかりじゃいられない。終了に近づくにつれ、頭の中はサインをもらうタイミングでいっぱいに。実は、ニックの最新アルバムだけでなく、ソロ初期の12インチレコードを2枚持参し、ペンも用意してきた。演奏が終わってニックがステージを下りると、友人に背中を押された私は、あわてて彼にレコードとペンを渡し、サインを書いてもらった。

ライブ終了後のサイン会もしっかりあったのだが、緊張しまくって、何をニックに伝えたいかパニックった私から出た言葉は “Give me a hug, please!”―― 彼がうなずくのも待たず、ガシッとニックに抱きついてしまった。ニックもぎゅっと抱きしめてくれたが、もしかして私、相当図々しいんじゃ?

中学時代のあまずっぱさ、よみがえる… なんて思っていたのだが、やっぱこれって、中年女の図々しさよね。中学生じゃ、ありえない。なんだか恥ずかしい。

でも帰り道、「よかったね!」と、わがことのように喜んでくれる友人たちの笑顔を見て、ま、いいか、中年女の図々しさ万歳だ! と、都合よく思うのであった。

2018.08.28
36
  YouTube / Nick Heyward


  YouTube / Nick Heyward
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1967年生まれ
平マリアンヌ
コラムリスト≫
43
1
9
8
5
長髪のフレディを知らない子どもたち… の迷いごと ~ クイーンに捧ぐ
カタリベ / ソウマ マナブ
32
1
9
8
6
ストリート・スライダーズはボーイズラブとブルースが交差する革命的バンド?
カタリベ / 後藤 護
23
1
9
8
6
憧れの武道館デビューはトンプソン・ツインズと土屋昌巳のロックンロール!
カタリベ / ソウマ マナブ
11
1
9
8
9
90年代の扉を開けろ!ジーザス・ジョーンズの鮮烈なデビュー!!
カタリベ / 岡田 ヒロシ
37
1
9
7
9
PARCO が攻めていた時代、B-52's は唯一無二のパーティーバンド!
カタリベ / ロニー田中
23
1
9
8
2
第1期 BOØWY:ライブハウス時代の BOØWY が栄光を掴むまでの試行錯誤
カタリベ / 本田 隆