10月12日
田舎者を笑うな!今だからかっこいい(かもしれない)シンプル・マインズ
21
1
 
 この日何の日? 
シンプル・マインズの来日公演が開催された日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1986年のコラム 
特捜刑事マイアミ・バイス、潜入捜査官には真夏の夜がよく似合う

妹にしたいアイドル No.1 渡辺満里奈のデビュー曲「深呼吸して」

『聖闘士星矢』のファンタジー、小宇宙(コスモ)高まりまくり!

80年代の「キープ・ミー・ハンギン・オン」名曲はアレンジを選ばない!?

茨の同盟?モリッシーのコムデギャルソンとジョニー・マーのヨウジヤマモト

円熟のデュラン・デュラン、ノトーリアスを髣髴とさせるセクシービデオ

もっとみる≫


北国の田舎者だからか、若い頃は都会的なバンドに憧れを見出したりしていたが、一方では田舎っぽいバンドにシンパシーを覚えることもあった。というわけで、今回は英国の北国、スコットランド出身のバンド、シンプル・マインズのお話。

初めてシンプル・マインズの曲を耳にしたのは、1982年、アルバム『黄金伝説(New Gold Dream)』からシングルカットされた「さらば夏の日(Someone Somewhere in Summertime)」。ずいぶんとアンニュイなニューウェーヴだなあ… と思ったのを今覚えている。

しかし、次のアルバム『スパークル・イン・ザ・レイン』で、このバンドは文字通り “スパークル(火花)” のごとく弾けた。メロディの切なさを残しつつ、アンニュイ色は消え去っていた。

このアルバムの何がすごいって、残響が力強いことだ。この頃から売れっ子プロデューサーとなるスティーヴ・リリーホワイトのグッドジョブでもあるけれど、ギターの音も鍵盤の音も、ズルズルとあとに引く見事なエコー処理。ドラマーが二人いるんじゃないかと思えるほどリズムも迫力満点で、当時高校3年だった自分はとにかく圧倒された。一曲目の「アップ・オン・ザ・キャットウォーク」からして、押せ押せだ。

これをステップにして、シンプル・マインズは「ドント・ユー?(Don't you forget about me)」を全米シングルチャートのナンバーワンに送り込み、続くアルバム『ワンス・アポン・ア・タイム』も大ヒットさせる。そんな成功の勢いに乗って、実現した1986年の来日公演は、音の渦に巻き込まれるようで、すごく高揚した。

しかし、である。ボーカルのジム・カーがMCで何を言っているのか、まったくわからない。テレビでインタビュー映像を見たりもしたが、他のアーティストの発音と比べても、やっぱり聞き取れない。で、ふと気づいた。“あ、この人も訛ってるな” と…。田舎者としては共感せざるをえないじゃないか。

この時をピークにしてシンプル・マインズはキャリアの安定期に入るのだが、安定してしまった田舎者は、とかくかっこ悪く映りがち。

1995年に発刊され、映画化もされたニック・ホーンビィの小説『ハイ・フィデリティ』には、若くて尖った趣味を持つレコ屋の店員が、恋人に “シンプル・マインズなんか、聴いちゃいけないんだよ” と諭す場面があった。つまり、この頃の若者には、彼らはダサいバンドと受け止められていたのだ。嗚呼…。

とはいえ、ダサかろうがそうでなかろうが、一度好きになったモノに入れ込み続けるのも田舎者の特性だ。一昨年リリースされた『スパークル・イン・ザ・レイン』のリマスター箱を買って、改めて聴いたら高校時代に体験したあの興奮が甦ってきた。

今年の夏、とあるクラブイベントに行ったら、『スパークル~』の収録曲「ウォーターフロント」が大音響で鳴り響き、我を忘れて踊り狂ったさあ。好きな曲の渦に巻き込まれたら、やっぱり高揚するべ?

2017.10.18
21
  YouTube / SimpleMindsVEVO


  YouTube / SimpleMindsVEVO
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1970年生まれ
ジャン・タリメー
once upon a time,今でも結構頻繁に聴いています.don't u〜alive and kicking〜sanctify yourselfと,あの頃シンプル・マインズはほんとうに独創的で,声も素晴らしかった.今でもいいなぁ.
2017/10/18 09:21
1
返信
カタリベ
1966年生まれ
ソウママナブ
コラムリスト≫
8
1
9
8
5
映画「ブレックファスト・クラブ」とシンプル・マインズが忘れさせないもの
カタリベ /  白石・しゅーげ
72
1
9
8
3
鉛色の空と張りつめた空気感、スティーヴ・リリーホワイトと真冬の日本海
カタリベ / 中川 肇
24
1
9
8
0
魔法の詰まった玉手箱♪ エルヴィス・コステロ「ゲット・ハッピー」
カタリベ / 宮井 章裕
21
1
9
8
6
プリティ・イン・ピンク、映画ほど知られてないサイケデリック・ファーズ
カタリベ / DR.ENO
25
1
9
8
5
清涼感溢れるUKのフュージョンファンク、レベル42の夏向きヒットソング
カタリベ / DR.ENO
31
1
9
8
5
ポリス活動停止、ソロになったスティングの「ブリング・オン・ザ・ナイト」
カタリベ / 中川 肇
Re:minder - リマインダー