『聖闘士星矢』のファンタジー、小宇宙（コスモ）高まりまくり！

大ヒットアニメ『聖闘士星矢』の主題歌『ペガサス幻想』。
「幻想」と書いて「ファンタジー」と読む。
そもそも「聖闘士」で「セイント」、「聖衣」で「クロス」、「小宇宙」で「コスモ」…言い出せばキリがないが、この独特の言語センス、これぞ星矢の魅力である。
牡羊座＝アリエス、牡牛座＝タウラス…と、このマンガで十二星座の呼び方を覚えるは当然、蟹座＝キャンサー生まれがそのキャラクターのショボさからイジられるのは必然であった。

歌うはMAKE-UP。この主題歌がすべてのバンドである。
前奏の疾走感だけですでに鳥肌モノ。伸びやかなヴォーカルも最高だ。全編に纏うキラキラ感も何となくギャラクシー（銀河）な雰囲気を感じ、世界観ともマッチ。曲とアニメのシンクロ率も素晴らしい。主人公名を叫ぶタイプのアニメ主題歌として珠玉の出来だと思う。「がんばれ がんばれ ド・カ・ベン や～まだた～ろぉ～♪」の対極にあるのは言うまでもない。

中２当時、クラスの女子の一部がアニメ版『聖闘士星矢』に夢中になっていた。アニメはオリジナルストーリーやキャラクターが多く、原作派の自分としては複雑な心境。おもちゃ化の折衷案と思われるヘルメット型のペガサス聖衣も気に入らなかった。
「やっぱ原作だよなぁ」「何もわかってないよな」とツウぶって、アニメ派の女子を否定する当時のオレ。
マラソン大会の練習中、この歌を仲間と歌いながら「小宇宙（コスモ）」を高め合ったことと共に、思い出すと赤面してしまう中２エピソードの筆頭だ。


ペガサス幻想
作詞：竜 真知子
作曲：松澤浩明・山田信夫
編曲：MAKE-UP
発売：1986年（昭和61年）10月21日

2016.01.31