昨年のヒットドラマ『おっさんずラブ』が映画になってもうすぐ公開ですね。登場人物だれもが魅力的で、「男性同士」ってくくりなんかどうでも良くなるピュアで自然体な恋愛ドラマにキュンキュンされらた方も多いですよね?
ドラマの中ではおじさんだけど、ハートがピュアで表現力が豊かでかわいらしい部長が主人公の一人で素敵でした。おじさんなのに、かわいいって、こんな恋愛もあるって… 世の中に新しい風が吹いた感。
部長のことを考えていてふと思い出したのが、イレイジャーのアンディ・ベル。表現力が素晴らしく、ま・さ・に!天使のような、かわいらしさ。おじさんになった今でも永遠の天使… かわいい…。
ご存知の方も多いと思いますが、イレイジャーは、エレクトロニック音楽の天才ヴィンス・クラークと天使の歌声をもつアンディ・ベルの2人組です。アンディ・ベルがゲイなので、イレイジャー自体が LGBT の象徴みたいに扱われることも多いですね。
忘れらないのが1990年のイレイジャーの来日、この時のコンサートがとにかく派手で、ハッピーで夢をみているようで… いまだに私の中での良かったコンサートベスト5に入ってます。
後年、ニューヨークで運良くゲイパレードを見ることができたのですが、その華やかさ、自由さ、ピースフルさ、まさしく、イレイジャーのコンサートのようでした。ああ、また日本に来てほしいなぁ… あの解き放たれた自由な夢のような舞台、もう一度見たい。
イレイジャーの影響からか、私の中での LGBT のイメージは自由でハッピーなイメージなんですよね。LGBT の皆さんは、世間的に色々あるかもしれませんが、とにかく受入れの器が広くてあったかい。いや、色々あるからこそ、表現力が豊かでご自身を強くもっていらっしゃるようになったのか…。
私の知りあいの LGBT の方も、才能にあふれ、一緒にいて心地よいし、尊敬する部分も多い方々なのです。素直にそんな風に感じれるのは、イレイジャーの音楽が大好きだから… というのもあるかもしれませんが、やはり、結局のところは LGBT の皆さんの資質の大きさの現れではないかと思っております。
さて、イレイジャーのヴィンス・クラークはデペッシュ・モード、ヤズーを経てアンディ・ベルとイレイジャーを1985年に結成。才能を持て余していたのか、なかなか1つのバンドに落ち着かない彼でしたが、アンディ・ベルとイレイジャーを結成後は、ずーーーっとずーーーーっとイレイジャーです。
仲良きことは美しき哉、ヴィンスとアンディの PV での楽しそうっぷりはこちらまでハッピーにしてくれます。
1985年のヒット曲、「リトル・リスペクト」は全英4位、全米14位の大ヒット。軽快なイントロをお聴きになったことのある方も多いはず。歌詞の内容を直訳で映像にしている面白い PV が好きです。歌詞は soul なのに映像は Seoul だったり sole(舌平目)だったりのおふざけぶり。
特に LGBT の象徴的な曲ではないのですが、アンディにとってはゲイであることをカミングアウトするためのきっかけとなった言葉が “a little respect” だったようなお話もあるので、ご自身でも大事にしている曲なのかもしれません。
なお、そんなイレイジャーの天使、アンディ・ベルですが、エイズキャリアであることも発表しています。同じ病と闘っているたくさんの人が彼の歌を聴くたび勇気づけられて、明るい気持ちになっていることと思います。彼がいつまでも元気で、これからも、たくさんの愛を配ってくれる天使でいてくることを心から祈ってやみません。
2019.08.08
https://www.youtube.com/watch?v=x34icYC8zA0
YouTube / emimusic
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