2月3日

中森明菜の生涯を代表する作品「DESIRE」2年連続レコード大賞受賞!

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80!s Idols Remind Me Of… Vol.35
DESIRE / 中森明菜


80年代揺るぎない座にあった聖子&明菜の2トップ


中森明菜… ここ数年は映像作品やアナログレコードの再発等の過去作品のリリースなど周辺が騒がしくなっている。2022年末には、突如として新たなファンクラブが発足。本人のコメントとともに明らかになったので、2023年は何かしらの動きが期待されるのかもしれないが…。

1980年代における女性(アイドル)シンガーの2トップはというと、松田聖子と中森明菜で異論をはさむ余地はない。この2人のシンガーのオリコン順位、売上のコンスタントな実績、性別を超えた広い層からの圧倒的支持はまったくもって突出したものがあり、他の追随を許さないという様相を呈していた。

セカンドシングル「少女A」から80年代最後のシングル「LIAR」までオリコンシングルランキングにおいてすべてがトップ5入り(ほぼ1位!)、松田聖子の実績とは高い次元で拮抗している。

80年代アイドル女性のメインストリームとなったニューミュージック、シティポップ化の潮流は、明らかに松田聖子がけん引していたものだった。そして、「スローモーション」(1982年)から「飾りじゃないのよ涙は」(1984年)までとなる中森明菜の初期10枚のシングル期は、ハスッパ・ロック路線をまぶしながらも、おおむねこの松田聖子的ニューミュージック化の波に乗ったもの、踏襲したものだったと言えよう。



この時点で聖子&明菜の2トップは誰もが認めるところになっていたし、明菜がこの路線を80年代を通して続けていたとしてもその座は揺るぎないものだっただろう。しかし、明菜はその座に甘んじることなく、独自の神話を創造するべく大きなステップアップにチャレンジしていく。

明菜のカリスマチックな神話が創造された時期


それこそが「ミ・アモーレ」(1985年)から「TANGO NOIR」(1987年)周辺まで続いた ″ラテン / 中近東路線” とも呼べるエキゾチックな旅だった。初期10枚のころ、明菜のひとつのイメージを決定づけそうになった「少女A」、「1/2の神話」、「十戒」のハスッパ・ロック路線へとそれ以降は振り切らなかったのは慧眼だったのかもしれない。



傑作「ミ・アモーレ」をキックオフにしてラテン / 中近東路線は、タイトルに盛り込まれた言葉~砂漠、ジプシー、タンゴ等からも滲み出ていたが、灼熱の刹那感・狂騒的な宴感に伴うエキゾチックな愛が各曲にまぶされ描かれている。これがこの時期の明菜に実にハマったわけで、真の意味で聖子の呪縛から解き放たれたワン&オンリーな80年代女性シンガーの地位が確立されたのがまさしくこの時期と言えるだろう。

1985年から1987年、この期間こそが明菜のカリスマチックな神話が創造された時期なのだ。

名曲「ミ・アモーレ」で1985年レコード大賞を受賞、翌86年末女性シンガーとしては初の快挙となった2年連続レコード大賞受賞した「DESIRE」(後に「DESIRE-情熱-」と表記)、この曲がラテン / 中近東路線のピークだった。2年連続レコード大賞受賞のインパクトは実に強烈で、ロングヒットとなった「DESIRE」は、広く一般層に(そのビジュアルも含め)最も深く浸透した。フラメンコテイストを換骨奪胎したような世界観を基盤に、クールと情熱が同居した(ドスの効いた低音と高音ビブラート!)、確たる明菜歌唱ワールドが刷り込まれることに。これは誤解を恐れず言うならば、日本人の深層心理に根付く演歌(艶歌と表記すべきか)の精神にも通じるものではないだろうか。

「DESIRE」が名曲に君臨する所以


後にアン・ルイス「あゝ無情」と並んでホスト系、2丁目系合いの手ソングの定番に君臨することも含め、「DESIRE」は中森明菜レパートリーにおいて、人々の心に深く刻まれた作品という意味で、最大ヒットソングの立ち位置にあると言えよう。「DESIRE」こそが中森明菜の名刺代わりの作品、生涯を代表する作品なのだ。

発売からおよそ37年、「DESIRE」は当時から現在に至るまで表情を変えながら我々に迫りくる。情念、情熱、妖艶、刹那、狂騒… 陳腐な言葉ではもどかしいほどに、様々な人間の気持ちを内包した歌声が、形を変えながら聴く者の心を刺す…。

「DESIRE」が名曲に君臨する所以だ。ビジュアル含め色んな意味でクオリティコントロールに関わった明菜本人も、それは自覚しているに違いない。

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2023.02.03
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カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
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