イケメン新進男性シンガー、エディ・ラビット「恋のレイニーナイト(I Love A Rainy Night)」が全米No.1を獲得したのを中心に、ベテランのキム・カーンズ、ケニー・ロジャース、ロニー・ミルサップ、中堅アラバマやオークリッジ・ボーイズ、その他新人シンガーたち… メドレーとカントリーのブームは81年の特徴的事象だったのだ。
そんな中、女性カントリー・シンガーで最も目覚ましい活躍をしたのが、当時29歳の美人歌手、ジュース・ニュートン! アルバム『ジュース』(81年)からは、「夜明けの天使(Angel Of The Morning)」、「クイーン・オブ・ハーツ」、「スウィーテスト・シング」と、3曲ものトップ10ヒットが生まれていた。そう、80年代14番目に誕生したナンバー2ソングは、ジュース・ニュートンの「クイーン・オブ・ハーツ」である。
81~83年くらいは結構ヒットを連発していたジュースだが、一連の全米トップ10クラス作品の日本での認知度・共有感は、まあそこそこといったところだろうか。そんな中でも、自己最大ヒットであり楽曲自体の魅力が半端ない「クイーン・オブ・ハーツ」と、当時HONDAのテレビCMでも使用された「愛のサンシャイン(Love’s Been A Little Bit Hard On Me)」が頭一つ抜きんでている印象だ。
ちなみに、ボニー・タイラーの大ヒットナンバー「愛は哀しくて(It’s A Heartache)」を、ボニーとほぼ同時期にレコーディングしており、楽曲の巡り合わせの数奇を感じざるを得ない。
脚注: ■Juice Newton 「I Love A Rainy Night」(81年1位) 「Angel Of The Morning」(81年4位) 「Queen Of The Hearts」(81年2位) 「The Sweetest Thing」(81年7位) 「Love’s Been A Little Bit Hard On Me」(82年7位)
■Bonnie Tyler 「It’s A Heartache」(78年3位) 2017.02.13