音楽シーンにおいて今や欠かすことのできないジャンル、ヒップホップ。ラップという手法によってポピュラー音楽の歴史は大きく変わりました。
そんなラップが最初に市民権を得たのがランDMCの「ウォーク・ディス・ウェイ」ではないでしょうか?
エアロスミスのヒット曲にラップを混入させた強引な展開とコミカルなミュージックビデオは衝撃的でした。
その世界的大ヒットのおかげでここ日本にも音楽だけではなく、映画やファッション、思想などブラックカルチャーの波が一気に押し寄せてきた記憶があります。
筆者もそれほどラップミュージックにはハマらなかったものの、アディダスのスーパースターを紐なしで履いたり(やっぱりすぐ脱げてやめました)、カンゴールのハットを被ったりはしていたので、なんだかんだで影響を受けてました。DJ文化もこの頃急激に発展しましたよね。
その後、MCハマーの登場で日本の小学生にまで認知されるようになったヒップホップ。
芸人にネタにされていたので、今でもちょっと笑いの要素が漂いますが、そこからヒップホップ、R&B、ソウルにのめり込んでいった人も少なくないでしょう。
そして、忘れてはならないのが、エアロスミスの復活。
少し低迷していた彼らはランDMCとの共演により各方面で引っ張りだこ。翌年にはアルバム「パーマネント・バケーション」を大ヒットさせ、のちのLAメタル・ブームにも繋がりました。
ちなみにサンプリングという言葉もまだ普及してなかったあの頃ですが、「ウォーク・ディス・ウェイ」はサンプリングではなく、ちゃんと最初からレコーディングしたそうです。
2016.02.02
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