今回は、女性目線からのセクシーさ、エロさを感じる角松敏生さんの曲について、書きたいと思います。
私が角松さんの曲と出会ったのは、セーラー服を着ていた17歳の時。当時片想いで大好きだった大学3年生の男性が、角松さんの曲が入ったカセットテープを持っていたからです。そして、そのテープを借りることに成功すると、そこには『GOLD DIGGER』のタイトルが。
巷では、おニャン子クラブの曲が流れていたアイドル時代。
セーラー服の私は、片想いの彼に借りたカセットテープから流れてきた、アルバム3曲目「MOVE YOUR HIPS ALL NIGHT LONG」の間奏、あきらかに情事中の女性の喘ぎ声!に驚きましたが、とてもオシャレで都会的な、なんだか知らない世界から聞こえてくる魅力を感じました。
曲名の意味もまだ想像つかないけど、知りたくて惹かれると言うか、17歳の私が知らないセクシーな世界、エロさの魅力への入り口でした。
そして、アルバム6曲目(B面の1曲目)の名曲「TOKYO TOWER」。角松敏生さんで初めて知った、都会の男女の夜のセクシーな雰囲気。
Tokyo Tower 君を貫いても
Tokyo Tower 今もぬけきれずに
Tokyo Tower 君を抱きしめれば
僕の Tower
今夜も叶わぬ夢をのせて君の中へ
You wanna shine 夜空にそそり立つ
セクシャルさ全開、ドキドキした歌詞。
……でも憧れる。
高層階から都会の夜を眺めることのできる、選ばれたいい女。少女から女性へと変わる私の中では、そんな妄想が女性としての憧れと共に膨らみました。
そして、女子高生から女子大生へ。角松さんを聴く場面も変わり、この曲をドライブ用カセットテープに入れて流した男性。そして、ちょっとセクシーな場面を期待した女性の方も多かったのではないでしょうか。
当時はなぜか「角松敏生のコンサートに来る女性は美人が多い」と言われていて、それを意識してコンサートに行く女性も多かった気がします。女子大生になった私は、ボディコンに身を包むようになりながら、角松さんの曲を聴いている限り、いい女でいたい、綺麗でいたいと思うようになりました。
あれから、30年過ぎて。
春夏秋冬、朝昼晩と、いつ何時でも、どの場所からでも、東京タワーが見えるとテンションが上がり、角松さんの曲を思い出し、いまだにいい女になれそうな、いい女気分になります。だって30年経てもそそり立つ東京タワー。凄くセクシーです。
エロさ、セクシーさの魅力が「未知の世界」から「楽しめる世界」の年齢になった今。東京タワーを見て、角松敏生さんのこの曲を思い出す方は多いのではないでしょうか。男としての今の自分、女としての今の自分の世界をこの曲で感じて。
2017.01.05
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