2022年 6月1日

80年代は洋楽黄金時代【ローリング・ストーンズ カバー曲 TOP5】定番は演者を選ばない?

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ローリング・ストーンズのコンサートツアー「STONES SIXTY 2022 EUROPEAN TOUR」が始まった日
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実年齢とはかけ離れた若々しさを放つアーティストたち


2022年5月23日、桑田佳祐が、同学年の佐野元春、世良公則、Char、野口五郎の4人を迎え、チャリティ・ソング「時代遅れのRock'n'Roll Band」を緊急配信リリースした。6月6日にはミュージックビデオが公開されたので、早速、僕も観てみることにした。

撮影当時、5人全員が66歳だったが、彼らの実年齢とはかけ離れた若々しさ、バイタリティのようなものが画面からひしひしと伝わってくる。さすがに、フツーの66歳ではこうはいかない。やはり、人々に必要とされ続け、人々の前に立ち続けた人ならでは、ということだろう。

しかし、広い世界を見渡せば、上には上がいる。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは2023年に二人揃って80歳になるが、現在、ザ・ローリング・ストーンズの欧州ツアーの真っ最中である。80歳を間近に控えたお爺ちゃんが、連日のようにステージ上を駆け回っているのだから、驚きというより他はない。

だが、タイムマシンに乗って1960年代に行けたとして、当時の人々に「2022年にミックとキースがまだ生きている」と言っても、誰も信じてくれないんじゃないだろうか。と言うのも、その頃のストーンズは、まさに「セックス・ドラッグ・ロックンロール」を体現する不健康極まりない存在だったし、特にキースは「今にもクスリで死にそうなミュージシャン」と言われていたのだ。

それに、彼らと同世代のロックミュージシャンには、とにかく早世した人が多い。例えば、元同僚のブライアン・ジョーンズは1969年7月、ジミ・ヘンドリックスは70年9月、ジャニス・ジョプリンは翌10月、ジム・モリソン(ドアーズ)は71年7月に亡くなったが、全員が享年27歳だった。

カバー楽曲で認識する “ザ・ローリング・ストーンズ” らしさ


そういう訳で、とにかくこの世に存在しているだけで「エライ!」と言える彼らだが、今回のツアーは、題して『STONES SIXTY 2022 EUROPEAN TOUR』。彼らが自らを「The Rollin' Stones」と名乗って最初のギグを行った日から、2022年7月12日でちょうど60年だそうである。

そんな折、バンドの60周年を記念してコラムを書いてみないかと、リマインダーからオファーを戴いた。リマインダーのターゲットはもちろん1980年代だが、天下のザ・ローリング・ストーンズは80年代に入ってからも、アルバムをヒットさせ、ツアーも大成功、60年代にデビューしたロックバンドとしては、ほとんど唯一と言っていいほどの存在感を引き続き発揮していた。

しかし、僕の周りだけだったかもしれないが、ストーンズは既に「ザ・ビートルズと同世代のバンド=昔のバンド」というイメージだったし、当時ミック・ジャガーとキース・リチャーズの関係性が最悪だった(と言われていた)ことも影響したのか、とにかく、このバンドに対する同時代的関心はあまりなかった。だから、彼らの1980年代前後の楽曲については、特に思い入れも思い出もない。

そこで、今回は苦肉の策と言うか何と言うか、ザ・ローリング・ストーンズ本人ではなく、他のアーティストが80年代前後にストーンズ楽曲をカバーした作品をピックアップしてみることにした。今から挙げる5曲の中に大ヒットシングルはないが、いずれもストーンズのオリジナルバージョンと比較しながら聴くことで、サウンド面での「ストーンズらしさ」を改めて認識できるのではないかと思う。

【第5位】KISS / トゥー・サウザンズ・マン(2000 Man)


アルバム『地獄からの脱出(Dynasty)』に収録。原曲はアルバム『サタニック・マジェスティーズ(Their Satanic Majesties Request)』に収録されている。KISS版、ストーンズ版、いずれもシングルリリースはされておらず、どちらかのバンドのファンでなければ知らない曲だと思う。

主人公が「2000番の男」と呼ばれるこの曲は、人々が番号として扱われる世の中を描いたフィクションである。1967年の時点で、国家が国民をデジタルに管理する未来を憂いたのだとしたら、先見の明があると言えるだろう。

KISS版のリードボーカルはエース・フレーリー。当時の彼は目の縁に銀色で星を描き、異星からの訪問者 “スペース・エース” というキャラクターとしてステージに立っていたが、本人曰く、宇宙っぽい(?)この曲がそんな自分にピッタリだと思ったそうだ。

【第4位】ザ・スープ・ドラゴンズ / アイム・フリー


ザ・スープ・ドラゴンズはスコットランド出身のオルタナティブロックのバンドだが、この曲にはレゲエ界のスター、ジュニア・リードも参加して、かなりダンサブルで “いい感じ” に仕上がっている。当初はアルバムに入っていなかったが、後に『ラヴゴッド』に追加収録された。

原曲はシングル「一人ぼっちの世界(Get Off Of My Cloud)」のB面としてリリースされた。アルバム『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』にも収録されている。

ところで、残念ながら僕は観ていないのだが、2013年(日本では翌14年)に公開された映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(The World's End)』の中で、このザ・スープ・ドラゴンズ版が “いい感じ” に取り上げられているらしい。

【第3位】リンダ・ロンシュタット / ダイスをころがせ(Tumbling Dice)




アルバム『夢はひとつだけ(Simple Dreams)』に収録。原曲はアルバム『メイン・ストリートのならず者(Exile On Main St.)』に収録されており、彼らのライブの定番曲でもある。

リンダ・ロンシュタットは当時ミック・ジャガーとの恋仲を噂されていたが、そこは世界に名だたる “恋多き女”、真偽のほどは定かではない。ただ、1978年7月、ストーンズが米国ツアーでアリゾナ州ツーソンを訪れた際、リンダはステージに上がってこの曲をミックとデュエットしている。ちなみに、ツーソンは彼女の故郷である。

ところで、リンダはこの曲をカバーするにあたって、歌詞を少し(より過激に)変えているので、興味のある人はチェックしてみて欲しい。

【第2位】ジョージ・マイケル / ウェイティング・フォー・ザット・デイ




アルバム『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス』に収録。実を言うと、この曲はカバーではない。曲の最後にザ・ローリング・ストーンズの「無情の世界(You Can't Always Get What You Want)」のサビが繰り返されているだけである。

とは言え、この2曲はもともとコード進行が似ていて、結果的に良質なマッシュアップ(のようなもの)になっていると思うし、楽曲のクレジットも「G. MICHAEL / M. JAGGER and K. RICHARDS」と記載されている。

ちなみに「無情の世界」はシングル「ホンキー・トンク・ウィメン」のB面としてリリースされた後に、アルバム『レット・イット・ブリード』に収録された。この曲も、彼らのライブの定番である。

【第1位】アレサ・フランクリン / ジャンピン・ジャック・フラッシュ




ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の主題歌だが、このアレサ・フランクリンのバージョンはとにかく参加メンバーが華やかだ。

キース・リチャーズがプロデュースを手掛け、レコーディングには彼とロン・ウッド、そして昨年8月に亡くなったチャーリー・ワッツの代わりにストーンズのツアーでドラムを担当している名手スティーヴ・ジョーダン、更には「ウィ・アー・ザ・ワールド」でベースを弾き、セッションミュージシャンとしても名高いランディ・ジャクソンが加わった。

ミュージックビデオにはウーピーも出演し、この曲が収録されたアルバム『ジャンピン・ジャック・フラッシュ(Aretha)』のカバーデザインをアンディ・ウォーホルが手掛けるなど、“ソウルの女王” の元に多くの才能が集まったのだった。

原曲は言わずと知れたストーンズの代表曲の一つで、1968年にシングルリリースされたが、アルバムには収録されなかった。


Billboard Hot 100 / Official Singles Chart Top 100
■ Tumbling Dice / Linda Ronstadt(1978年5月27日 全米32位)
■ Jumpin' Jack Flash / Aretha Franklin(1986年11月1日 全英58位、11月8日 全米21位)
■ I'm Free / The Soup Dragons(1990年8月11日 全英5位、12月8日 全米79位)
■ Waiting For That Day / George Michael(1990年11月10日 全英23位、1991年3月2日 全米27位)

Billboard 200 / Official Albums Chart Top 100
■ Simple Dreams / Linda Ronstadt(1977年10月1日 全英15位、12月3日 全米1位)
■ Dynasty / KISS(1979年7月21日 全米9位、7月28日 全英50位)
■ Aretha (II) / Aretha Franklin(1987年1月24日 全米32位、2月28日 全英51位)
■ Lovegod / The Soup Dragons(1990年8月18日 全英7位、11月24日 全米88位)
■ Listen Without Prejudice, Vol.1 / George Michael(1990年9月15日 全英1位、10月20日 全米2位)

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2022.07.12
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おすすめのボイス≫
1965年生まれ
中川 肇
Top5の各楽曲のミュージックビデオです↓

[1位] Aretha Franklin - Jumpin' Jack Flash
https://youtu.be/dQkrLpwj1vk
[2位] George Michael - Waiting For That Day
https://youtu.be/4bH4EhBN180
[3位] Linda Ronstadt - Tumbling Dice
https://youtu.be/7tt2OkSSguo
[4位] The Soup Dragons - I'm Free
https://youtu.be/EVw7fzIP6cQ
[5位] KISS - 2,000 Man
https://youtu.be/Z9SOteJezQI
2022/07/12 09:32
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カタリベ
1965年生まれ
中川肇
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