僕はJ-POPには詳しくないのだが、日本にはジャネット・ジャクソンのフォロワーと言うべき女性シンガーが数多くいる(らしい)。
おそらく安室奈美恵やAI、Crystal Kayあたりが該当するのだと思うが、もしかしたら、そこには「ホイットニー・ヒューストンにはなれなくても、ジャネットならなれるかも」的な思惑があるのかもしれない。
それでも、お金さえあればジャネット的なサウンドを創り出すことはできる。ジミー・ジャムとテリー・ルイスのコンビにプロデュースを依頼すればよいのだ!
1982年にデビューしたジャネットは「名門」ジャクソン家の10人兄妹の末っ子でありながら、第1作、第2作目のアルバムが商業的に不発に終わった。
それを受けて彼女は、まるでファミリーのプレッシャーから逃れるかのように、プリンス一派のプロデューサー、ジャム&ルイスに第3作目のアルバム制作を依頼する。そうして完成したのが『コントロール』である。
このアルバムからは、初のNo.1ヒットとなった「あなたを想うとき(When I Think Of You)」を含む6曲のヒットシングルが生まれ、ジャネットとジャム&ルイス両方の知名度を大いに引き上げることになった。
このことは、プリンスの影響下から離れてプロデューサーとして自立したい2人にとっても好都合だった。
実際、ジャネットのプロデューサーとして成功したおかげで、2人には他のアーティストからも仕事の依頼がたくさん届くようになった。ヒューマン・リーグ『ヒューマン』やジョージ・マイケル『モンキー』は、そうした2人の代表作である。
ところで、日本では『只今、JALで移動中。』のCMが散々TVで流されたこともあって、次作『リズム・ネイション1814』の方が印象に残っている人が多いかもしれない。
しかし、彼女の実質的なファーストアルバムであり、長年に渡るジャム&ルイスとのタッグや商業的成功のスタート地点となった『コントロール』は、彼女のキュートで初々しい魅力がストレートに表現されていると思う。
MTVのホームページでは、このアルバムの発売30周年に寄せた記事が掲載されている。
■ Control(1986年7月5日1位)
■ When I Think Of You(1986年10月11日1位)
■ Rhythm Nation 1814(1989年10月28日1位)
■ Human(1986年11月22日1位)
■ Monkey(1988年8月27日1位)
2016.06.20
YouTube / JanetJacksonVEVO
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