7月4日

共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.13

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ジョージ・ハリスンのシングル「過ぎ去りし日々(All Those Years Ago)」がビルボードHOT100で2位になった日
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photo:BEATLES MAGAZINE  

All Those Years Ago / George Harrison

大衆音楽の歴史の中で、20世紀に生まれ最大の人気を誇ったアーティストといえばビートルズであることに異論を挟む余地はない(ビルボードのシングルチャートで20曲のナンバーワン保持という今だ破られない記録的側面からも)。そもそも解散後に4人すべてのメンバーがソロとしてナンバーワンソングを獲得しているのも、後にも先にもビートルズ以外に存在しない。

ところでグループ解散後、先陣を切ってナンバーワンを獲得し、ソロ名義として最も多い3曲のナンバーワンソングを保持しているのが、実はジョージ・ハリスンだったのをご存じだろうか(ポール・マッカートニーは、ウィングス名義、あるいはスティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンとのデュエットも含めれば計9曲の1位を獲得しているが)。

ジョージ・ハリスンの全米ナンバーワン・ヒットは、(盗作問題でミソがついた)「マイ・スウィート・ロード」(70年)、「ギヴ・ミー・ラブ」(73年)、「セット・オン・ユー」(87年初出/88年1位)の3曲。特に80年代唯一の1位作品「セット・オン・ユー」は、近年ビールのテレビCMに使用されたりしているので日本での知名度は最も高いのかもしれない。

では、ジョージにとってナンバーワン獲得曲以外での最大ヒットはというと、80年代11番目のナンバー2ソング「過ぎ去りし日々(All Those Years Ago)」(81年2位)である。81年7月に3週連続2位をピークとしたこの曲は、ヒットした時期からもわかる通り、80年12月に凶弾に倒れたビートルズの盟友ジョン・レノンに捧げたトリビュートソングであった。

ジョンへの追悼ヒットという意味では、エルトン・ジョン「エンプティ・ガーデン」(82年13位)と並ぶ2大ヒットといえよう。そもそもはジョージがリンゴ・スターに書き下ろしていた楽曲だったが、ジョンの訃報を受けて歌詞を変更してジョージのボーカルをメインに据えたという経緯を持つ作品で、ポール・マッカートニーもバック・ボーカルで参加している。

ということは、ビートルズ解散後初めて(ジョン以外の)3人が一堂に会したエポックメイキングな作品であったと同時に、もう4人がいつか再結集することは永遠に叶わない夢となったことを痛感させられた決定的楽曲として捉えられる側面をも持つ作品でもあったわけだ。

ジョージ・ハリスンのレパートリーの中では、最もビートルズへのオマージュが色濃く出ている楽曲だけに(ビートルズ17曲目のナンバーワン「ゲット・バック」(69年1位)を想起させたり、「愛こそはすべて(All You Need Is Love)」(67年1位)の歌詞をまぶしたり)、特にビートルズ・ファンは涙なしには聴かれないのではないだろうか。ハリスンは、01年に肺ガンのため惜しくもこの世を去っており、ビートルズのメンバーは2/4が天に召されたことになる。

2016.12.07
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  YouTube / Lennon907
 

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1965年生まれ
宮木 宣嗣
なんとポールはソロ名義での全米No.1が1曲も無いんですね。
これにはびっくりしました!
2016/12/07 10:21
3
返信
カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
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