スティーヴィー・ワンダーにとって、60年代を成長期、70年代を充実期(全盛期)とするなら、80年代は安定期と言えるだろう。後半に多少失速はするものの、全米1位を記録した「心の愛(I Just Called To Say I Love You)」や「パートタイム・ラヴァー」をはじめ、たくさんのヒット曲に恵まれた時期だった。また、請われれば他人のレコーディングにも快く参加し、素晴らしい貢献を果たしてきた。
ポール・マッカートニーとのデュエット「エボニー・アンド・アイヴォリー」、エルトン・ジョン「ブルースはお好き?(I Guess That's Why They Call It the Blues)」、チャカ・カーン「フィール・フォー・ユー(I Feel for You)」、U.S.A.フォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」、ユーリズミックス「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」、ディオンヌ&フレンズ「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」etc.