9月
希望と栄光の国・イギリス、威風堂々どこまでも進み、祭りは続くのか?
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ロンドンで行われる世界最大のクラシック音楽祭「プロムズ」の最終日
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photo:King's Review  

ロンドンで楽しみにしていた音楽のお祭りが二つあった。その一つが夏の終わりに行われるクラシック界の祭典、プロムズ。その中でも “the last night of the Proms” と呼ばれるプロムズの最終日はちょっと特別だ。特に後半は、英国国歌の「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」はもちろんなのだが、第二のイギリス国歌と呼ばれる「ルール・ブリタニア」「ジェルサレム」「威風堂々」、、、と、もろ愛国心丸出しのセットリストが定番だ。

驚くのは「ルール・ブリタニア」のサビと「威風堂々」の中につけられた歌詞「ランド・オブ・ホープ&グローリー」は思い思いの格好をした観客の老若男女たちが立ち上がって「ぴょこぴょこ」しながら大熱唱するのだ(そもそも舞台の一番近くは立ち見席になる)。もちろん、この二曲は必ずアンコールがお決まりだ。記憶違いでなければ、「ランド・オブ・ホープ&グローリー」は3、4回アンコールがあった年もあったような。。。「またかよっ」と観客からはやんややんや、喜びの反応。という記憶がある。

英国民ではない私は蚊帳の外的な視点からしか見れないが、何年、何度、見ていてもクラシックの優雅さと(この日ばかりは茶目っ気もたっぷりだが)このプロマーたちの盛り上がりのミスマッチに圧倒され、感動するのだ。愛国心なしにはこの騒ぎはないのかもしれないが、クラシック音楽のお祭りでこんなものが他にあるだろうか。音楽ってこういうものじゃん!という楽しさがあってすごくワクワクする。下品と楽しさがいい案配で同居する。それが国民レベルだからすごい。もちろんアンチもいるのだろうが。

クラシック好きじゃなくてもこのお祭りで熱唱するのが大好きな人はきっと多いはず。一服盛られちゃったようなイギリス人がテレビ画面に溢れる。ちょっとやり過ぎなくらいがいい。

イギリスよ、永遠に。どこまでも、どこまでも我々は進み、自分たちは絶対に奴隷にはならない。とね。

でも、さあ、今年のプロムズ最終日はどうなるだろうか。EUから離脱した今、彼らはこれらの歌をどんな気持ちで熱唱するのだろう。そして、イギリスに限らず、私たちはどこへ向かうのだろう。誰も見たことのない地への航海がもうすでに始まっていることに気づいている人はどれだけいるのだろうか。何を持って「希望と栄光」と言えるのか、私たちはまだ知らない。

エンベッドはテンポが良いのになんとも優雅な雰囲気が素敵な1984年の『ランド・オブ・ホープ&グローリー」を。手前で指揮している男性たち数人にも注目(笑)

2016.07.09
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  YouTube / littlelugs2001
 

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1969年生まれ
まさこすもす
今年も滞りなく♪

なぜインカ?とか脱ユーロに関するコメントもカジュアルにも真面目にもあって、Youtube,
とても健全な場だな、と思いました。

https://www.youtube.com/watch?v=-SRDNxt0LsM
https://www.youtube.com/watch?v=lmEyYSNtMFQ

2016/09/12 18:06
9
1970年生まれ
ジャン・タリメー
おっと,英国との出逢いの場を有り難うございました.ほんとうに興味深い発見となりました.
2016/07/11 08:57
3
1970年生まれ
ジャン・タリメー
ナショナルなものに拒否感を感じてしまう僕ですが,映像と音楽を用いて自国を堪能する英国民の姿に打たれました.先日見た『最高の花婿』の中で「フランス人」であるアラブ人,ユダヤ人,中国人が「ラ・マルセイエズ」を唱和したときのように.
2016/07/11 08:55
3
1966年生まれ
太田 秀樹
確かに、私たちはどこへ向かうのでしょうね。すごい時代になってきました。いつの世の人々もそう思っていたのかもしれませんが、少なくとも僕が生きてきた中で、ここ5年の激変は凄まじいものを感じます。今年のプロムズ最終日、とても興味深いです。
2016/07/09 06:06
3
カタリベ
1969年生まれ
まさこすもす
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