雨はお嫌いですか?
“三寒四温” と共に春が近づくにつれて雨が増える。
寒さの中、雨にびしょ濡れなんてまっぴらだけれど、ちょっと暖かくなった中、さらさらと細かい水滴の中、歩くのはなかなか楽しい。夜、傘がなければなおさら私は自由の真っ只中だ。見上げると電灯の輝きに照らされた光の粒が眩しい。
中学校に入ってすぐに開いた英語の教科書には “April showers bring May flowers” と書いてあった。小二で渡英して以来、現在まで英語の教材はたくさん手にしたけれど、この一文はみずみずしさと共に私の記憶に永遠に刻まれている。
私は雨が嫌いじゃない。雨がもたらす一人の時間が好き。
けっして嬉しい雨ばかりではないけれど、稀に訪れるこんな貴重な時間があるのが、私の人生の宝物だと思う。
そんな優しい雨を思い出してくれるような曲を探してみた。
そうすると、雨を描いた歌は意外にも名作がたくさんあって、しかも優しい歌が多いことがわかった。なので日本の演歌の情念の雨の世界はちょっと例外かも! なんだか面白い発見!
さあ、今日の一曲。
スーパートランプ「イッツ・レイニング・アゲイン」
「悪いことがいっぱい起こってやんなっちゃうよ」という歌詞だけれど、でも曲調が柔らかくハッピーエンドを彷彿とさせられる。
いろいろあるけれど、多くの雨歌はジーン・ケリーの「雨に唄えば(Singin' in the Rain)」のバリエーションなのかもしれない。みんな雨の中、歌って踊りたいんじゃないかなあ。雨は素敵なBGMだもの。
そろそろエンジンかけて、外に向かっていく季節。自分の心臓の鼓動をBGMに恵みの雨をいただいて暖かな光に向かって素直な気持ちで芽吹いていければいいなあ。
2018.03.25
YouTube / SupertrampVEVO
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